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スピノプス(学名 Spinops sternbergorum)は、約7,600万年前の白亜紀後期、現在のカナダにすんでいた大型の植物食恐竜(角竜)です。学名は「とげの顔」を意味します。100年ぶりに研究された、ユニークな歴史をもつ角竜です。
スピノプスの化石は、20世紀のはじめにカナダで発見されましたが、状態がよくないと判断され、ロンドンの博物館で約100年ものあいだ研究されないまま眠っていました。近年あらためて研究され、2011年に新種として発表されたのです。博物館に眠る標本から新発見が生まれるという、研究のおもしろさを物語る恐竜です。
スピノプスは、鼻の上に角をもち、頭の後ろのフリル(えり飾り)には、前向きと後ろ向きのとげや突起が並んでいました。学名「とげの顔」は、この特徴的な飾りにちなみます。セントロサウルス類という、フリルの突起が発達したグループに属します。
スピノプスは、かたいくちばしと口の奥の歯で、植物をかみ切って食べていました。全長5メートルほどの角竜で、4本のがっしりした足で大きな体を支えていました。低い位置の植物を主に食べていたと考えられます。
種名「スターンベルゴルム」は、この化石を採集した有名な化石ハンターのスタンバーグ家にちなみます。スタンバーグ家は、北アメリカで数多くの恐竜化石を発見した一家として知られています。スピノプスは、化石発見の歴史を物語る恐竜でもあります。
スピノプスがいた白亜紀後期のカナダは、河川のある氾濫原でした。多くの角竜や肉食恐竜と同じ世界を生きました。スピノプスは、100年ぶりに研究されたという数奇な歴史と、とげの飾りで、角竜研究のおもしろさを伝える恐竜です。
分類:鳥盤目 > 周飾頭亜目 > 角竜類 > ケラトプス科 > セントロサウルス亜科