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スティギモロク

Stygimoloch spinifer — 「三途(さんず)の川のとげをもつ悪魔」

白亜紀 角竜・堅頭竜
時代白亜紀後期(マーストリヒチアン)
年代約6,600万年前
全長約3 m
体重約78 kg
食べ物植物食〜雑食
生息環境亜熱帯の沿岸平野・氾濫原
発見地北アメリカ(米国モンタナ州・ワイオミング州)
地層ヘルクリーク層
スティギモロク(Stygimoloch spinifer) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
スティギモロク(Stygimoloch spinifer) 復元イメージ

スティギモロク(学名 Stygimoloch spinifer)は、約6,600万年前の白亜紀のいちばん最後、現在の北アメリカにすんでいた植物食恐竜です。学名は「三途の川のとげをもつ悪魔」を意味します。頭の後ろの長いとげが特徴の、堅頭竜(パキケファロサウルスのなかま)です。

頭の後ろの長いとげ

スティギモロク最大の特徴は、頭の後ろから突き出た、長く鋭いとげです。まるで悪魔の角のような姿で、学名「とげをもつ悪魔」はここに由来します。頭の上には小さなドームがあり、堅頭竜らしい特徴も残していました。とげは、仲間どうしの見分けや、相手へのアピールに使われたと考えられます。

じつはパキケファロサウルスの成長段階?

ドラコレックスと同じく、スティギモロクもパキケファロサウルスの成長途中の姿ではないか、という説が有力です。子ども(ドラコレックス)→若者(スティギモロク)→おとな(パキケファロサウルス)と、成長するにつれて頭のドームが盛り上がり、とげが短くなっていったというのです。もし正しければ、堅頭竜の種類は思っていたより少ないことになります。

2本足の植物食恐竜

スティギモロクは2本足で歩く植物食恐竜で、やわらかい植物や種子などを食べていました。すばやく動けたとみられます。悪魔のような名前と見た目とはちがい、おとなしい草食動物だったのです。

成長をめぐる議論

スティギモロク・ドラコレックス・パキケファロサウルスが同じ種の成長段階なのか、それとも別種なのかは、今も研究者のあいだで議論が続いています。恐竜の化石は数が限られるため、成長による変化と種のちがいを見分けるのは、とてもむずかしいのです。

すんでいた環境

スティギモロクがいた白亜紀末の北アメリカは、亜熱帯の沿岸平野でした。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、恐竜時代の最後の世界を生きました。スティギモロクは、悪魔のようなとげと、成長をめぐる謎で、私たちの興味をひきつける恐竜です。

分類:鳥盤目 > 周飾頭亜目 > 堅頭竜類 > パキケファロサウルス科

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