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アロサウルス

Allosaurus fragilis — 「異なるトカゲ」

ジュラ紀 獣脚類
時代ジュラ紀後期(キンメリッジアン〜チトニアン)
年代約1億5,500万〜1億4,500万年前
全長平均約8.5 m(最大級で12 m超)
体重約1,500〜2,500 kg(諸説あり、最大で5tとする資料も)
食べ物肉食(大型植物食恐竜なども襲った可能性)
生息環境半乾燥の氾濫原(森林・河川・季節的な乾湿のある低地)
発見地北アメリカ(米国西部)、ポルトガル
地層モリソン層、クリーブランド・ロイド採石場など
アロサウルス(Allosaurus fragilis) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
アロサウルス(Allosaurus fragilis) 復元イメージ

アロサウルス(学名 Allosaurus fragilis)は、約1億5,500万〜1億4,500万年前のジュラ紀後期、現在の北アメリカやヨーロッパにすんでいた大型の肉食恐竜です。学名は「異なるトカゲ」を意味します。ジュラ紀を代表する肉食恐竜で、「ジュラ紀のティラノサウルス」とも呼べる、当時の生態系の頂点ハンターでした。

ジュラ紀を代表する肉食恐竜

アロサウルスは平均で全長8.5メートルほど、大きな個体では12メートルを超えました。すらりとした体と力強い後ろあし、バランスをとる長い尾をもち、すばやく動けたと考えられます。たくさんの化石が見つかっているため、肉食恐竜のなかでもとくによく研究されている恐竜のひとつです。前あしには3本指の手があり、大きなかぎ爪で獲物をつかむことができました。

目の上の小さな角

アロサウルスの目の上には、小さな角のようなとさかがありました。これは武器としては弱く、おそらく仲間どうしの見分けやアピールに使われたと考えられます。頭骨は大きいわりに軽くつくられていて、すきまの多い構造でした。そのおかげで口を大きく開けることができ、獲物に大きく食らいつけました。

狩りのしかた

アロサウルスの上あごは、まるでナタ(手おの)のように振り下ろして獲物に打ちつけられた、という説があります。鋭い歯と強い首の力で肉を切り裂き、出血させて弱らせる戦法をとったのかもしれません。大型の植物食恐竜であるステゴサウルスや、若い竜脚類なども襲った可能性があります。実際、ステゴサウルスの尾のトゲでつけられた傷が残るアロサウルスの化石も見つかっており、激しい戦いがあったことがうかがえます。

クリーブランド・ロイド採石場の謎

アメリカのクリーブランド・ロイド採石場からは、数十頭ものアロサウルスの骨がまとまって見つかっています。なぜこれほど多くの個体が一か所に集まったのかは謎で、ぬかるみにはまって動けなくなった植物食恐竜を狙って、アロサウルスが次々と集まり、自分たちも抜け出せなくなったのではないか、という説があります。

傷だらけの骨が語る生きざま

アロサウルスの化石には、骨折が治った跡や、病気・感染症の跡が多く残っています。これは、彼らが狩りや争いで激しい傷を負いながらも生きのびていたことを示しています。骨の研究からは、アロサウルスがどれほど過酷な暮らしをしていたか、その生きざままで読み取ることができます。

近縁のなかまと分類

アロサウルスは、アロサウルス上科という大型肉食恐竜のグループの代表です。このグループからは、のちに白亜紀の巨大肉食恐竜カルカロドントサウルスやギガノトサウルスが現れました。アロサウルスはその初期の姿を知るうえでも重要で、肉食恐竜がどのように大型化していったかを語る、進化の鍵をにぎる恐竜です。

すんでいた環境

アロサウルスがいたジュラ紀後期の北アメリカ(モリソン層)は、雨季と乾季のある半乾燥の平原でした。ブラキオサウルスやディプロドクス、ステゴサウルスといった有名な恐竜たちと同じ時代・同じ場所に暮らし、それらを獲物としながら生態系の頂点に立っていました。まさにジュラ紀の世界を支配した王者です。

分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > アロサウルス上科 > アロサウルス科

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