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ダスプレトサウルス(学名 Daspletosaurus torosus)は、約7,500万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカにすんでいた大型の肉食恐竜です。学名は「恐ろしいトカゲ」を意味します。ティラノサウルスに近い、がっしりした体つきのティラノサウルスのなかまです。
ダスプレトサウルスは全長8〜9メートルで、同じ時代のゴルゴサウルスより、がっしりして頑丈な体つきをしていました。大きく重い頭と太い歯をもち、ティラノサウルス亜科という、力強いタイプのティラノのグループに属します。ティラノサウルスの直接の祖先に近い恐竜のひとつと考えられています。
ダスプレトサウルスは、同じ地域に、よりすらりとしたゴルゴサウルスと共存していました。がっしりしたダスプレトサウルスは角竜のような大きく頑丈な獲物を、すらりとしたゴルゴサウルスはすばやい獲物を、というように狩る相手をずらすことで、争いを避けて共存できたと考えられています。
複数のダスプレトサウルスが一か所からまとまって見つかった例があり、群れで行動していた可能性が指摘されています。子どもからおとなまで含まれていたことから、家族で暮らしていたのかもしれません。ティラノサウルス類の社会性を考えるうえで、興味深い発見です。
ダスプレトサウルスの頭骨には、ほかのダスプレトサウルスにかまれたとみられる傷の跡が見つかっています。これは、仲間どうしで顔をかみ合う争いをしていたことを示すと考えられています。獲物をめぐる争いか、群れの中での順位争いだったのかもしれません。
ダスプレトサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカは、河川のある温暖な氾濫原でした。多くの角竜やカモノハシ竜が獲物としてすんでいました。ダスプレトサウルスは、力強い体と大きなあごで、その生態系の頂点に立っていた、ティラノサウルスの頼もしい親戚です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ティラノサウルス上科 > ティラノサウルス科 > ティラノサウルス亜科