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マシアカサウルス(学名 Masiakasaurus knopfleri)は、約7,000万年前の白亜紀後期、現在のマダガスカルにすんでいた小型の肉食恐竜です。学名は「意地悪な(凶暴な)トカゲ」を意味します。前に突き出た変わった歯をもつ、ユニークな恐竜です。
マシアカサウルス最大の特徴は、下あごの前の歯が、前方に向かって突き出していたことです。多くの恐竜の歯が下向きに並ぶのに対し、マシアカサウルスの前歯は、まるで熊手のように前を向いていました。これは、魚や小動物をひっかけて捕らえるのに向いた形だったと考えられています。
前に突き出た歯と、奥のするどい歯から、マシアカサウルスは魚・昆虫・小動物などを食べる、肉食〜雑食だったと考えられています。突き出た前歯で獲物を突き刺し、奥の歯で切り裂いて食べたのかもしれません。小型ながら、独自の狩りのしかたをもっていました。
マシアカサウルスは、ノアサウルス科という、アベリサウルス類に近い小型肉食恐竜のグループに属します。同じマダガスカルには、大型のマジュンガサウルスもいました。マシアカサウルスは、その足元で、小さな獲物を狙う小型ハンターとして暮らしていたのです。
種名「クノップフレリ」は、発掘中によく聴いていたロックバンド「ダイアー・ストレイツ」のギタリスト、マーク・ノップラーにちなんでいます。研究者の遊び心が感じられる、ユニークな名前のエピソードです。
マシアカサウルスがいた白亜紀後期のマダガスカルは、季節によって乾く河川のある氾濫原でした。すでに島になっていたマダガスカルでは、独自の恐竜が進化していました。マシアカサウルスは、前に突き出た歯という個性をもって、島の小型ハンターとしてたくましく暮らしていた恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ケラトサウルス類 > アベリサウルス上科 > ノアサウルス科