
🔍 タップで拡大
ズニケラトプス(学名 Zuniceratops christopheri)は、約9,000万年前の白亜紀後期、現在のアメリカ・ニューメキシコ州にすんでいた中型の植物食恐竜(角竜)です。学名は地名・部族の「ズニ」にちなみます。北アメリカ最古級の角のある角竜として重要です。
ズニケラトプスは、北アメリカで見つかった、角をもつ角竜(ケラトプス類に近いなかま)としては、もっとも古いもののひとつです。トリケラトプスのような立派な角竜が現れるより前の時代に生きており、角竜が北アメリカでどのように進化し始めたかを知る、貴重な手がかりとなっています。
ズニケラトプスは、目の上に角をもっていました。鼻の角はまだなく、フリル(えり飾り)も比較的小さめでした。これは、角竜が角やフリルをだんだん発達させていく、進化の途中の段階を示しています。のちの大型角竜の「ご先祖さま」に近い姿です。
ズニケラトプスの最初の化石は、研究者の8歳の息子クリストファー少年によって見つかりました。種名「クリストフェリ」は、この少年にちなんでいます。子どもの発見が、新種の恐竜の記載につながった、心温まるエピソードです。
ズニケラトプスは、かたいくちばしと口の奥の歯で、植物をかみ切って食べていました。全長3〜3.5メートルの中型角竜で、低い位置の植物を主に食べていたと考えられます。歯は、より進化した角竜への一歩を示しています。
ズニケラトプスがいた白亜紀後期のニューメキシコは、河川やデルタに近い湿った低地でした。同じ地域には、初期のティラノのなかまススキティラヌスもいました。ズニケラトプスは、北アメリカの角竜の進化の初期を伝える、重要な恐竜です。
分類:鳥盤目 > 周飾頭亜目 > 角竜類 > ケラトプス上科(ケラトプス科の直前のなかま)