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プレシオサウルス(学名 Plesiosaurus dolichodeirus)は、約1億9,000万年前のジュラ紀前期、現在のヨーロッパの海にすんでいた海生爬虫類です。学名は「トカゲに近いもの」を意味します。長い首・小さな頭・がっしりした胴体・4枚の大きなひれをもつ、首長竜(くびながりゅう)の代表選手。じつは恐竜ではありませんが、恐竜と同じ時代の海でくらした人気者で、首長竜というグループ全体の名前のもとになった生きものです。

プレシオサウルスは恐竜によく似た時代・イメージで語られますが、恐竜のなかまではありません。恐竜は基本的に陸でくらす爬虫類で、あしがまっすぐ体の下にのびています。いっぽうプレシオサウルスは海でくらし、あしがひれに変化した、別のグループの爬虫類です。海に住んだモササウルスやイクチオサウルス(魚竜)と同じく、「恐竜時代の海の爬虫類」なのです。
プレシオサウルスは、「首長竜(プレシオサウルス類)」というグループの名前のもとになった、いわば代表選手です。長い首・小さな頭・がっしりした胴体・4枚の大きなひれという、首長竜の典型的な姿をしています。湖の怪獣「ネッシー」のイメージも、この首長竜の姿がもとになっています。
プレシオサウルスは、4枚の大きなひれを翼のように羽ばたかせ、まるで水中を飛ぶように泳いだと考えられています。これは、いまのウミガメやペンギンに似た泳ぎ方です。前後のひれをたくみに動かして、海の中を自在に進み、方向を変えることができました。
プレシオサウルスは、長い首を生かして魚の群れにそっと近づき、すばやく首をのばして獲物を捕らえたと考えられています。小さな頭には細くとがった歯が並び、小魚や海の無脊椎動物を食べていました。長い首は、大きな胴体を相手に気づかれずにそっと近づく工夫だったのでしょう。
プレシオサウルスの化石は、19世紀のはじめにイギリスの化石採集家メアリー・アニングらによって発見されました。当時、「こんな奇妙な生きものが本当にいたのか」と大きな議論を呼び、古生物学という学問の発展に大きく貢献しました。魚竜とともに、海の爬虫類研究の出発点となった、歴史的な化石です。
プレシオサウルスがいたジュラ紀前期のヨーロッパは、温暖であさい海が広がっていました。その海を、4枚のひれで優雅に泳ぎ、小魚を追いかけてくらしていました。恐竜ではありませんが、恐竜時代の海を代表する人気者で、首長竜という生きものの魅力を、いまの私たちに伝えてくれています。
長い首と4枚のひれで海を優雅に泳いだプレシオサウルスは、恐竜ではないけれど、恐竜時代の海を語るうえで欠かせない人気者です。同じ海にくらしたイクチオサウルス(魚竜)とくらべてみるのもおすすめです。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:爬虫綱 > 鰭竜上目 > 首長竜目 > プレシオサウルス上科 > プレシオサウルス科
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