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クロノサウルス(学名 Kronosaurus queenslandicus)は、約1億2,000万年前の白亜紀前期、現在のオーストラリアをおおっていた内海にすんでいた巨大な海生爬虫類です。学名はギリシャ神話の神「クロノス」にちなみます。リオプレウロドンと同じ、首の短い首長竜(プリオサウルス類)の巨大種です。
クロノサウルス最大の特徴は、その巨大な頭です。頭骨だけで2メートルを超え、首長竜のなかでも最大級でした。大きな口には、長く鋭い歯がずらりと並び、獲物をしっかり捕らえて骨ごとかみ砕くことができたと考えられます。まさに海の怪物のような姿です。
白亜紀前期のオーストラリアは、大陸の真ん中まで浅い海(エロマンガ海)が入りこんでいました。クロノサウルスは、その内海の頂点に立つ捕食者でした。魚やウミガメ、ほかの海生爬虫類などをおそって食べる、強力なハンターだったとみられます。
クロノサウルスは、首長竜らしく4枚の大きなひれ(フリッパー)をもっていました。このひれを羽ばたくように動かして、まるで水中を飛ぶように泳いだと考えられています。巨大な体ながら、力強く速く泳げたとみられます。
クロノサウルスの化石からは、胃の中にあった小石(胃石)が見つかっています。これは、食べ物の消化を助けたか、体の浮き沈みを調整するおもりとして使ったと考えられています。海で暮らすための、興味深い工夫です。
クロノサウルスがいた白亜紀前期のオーストラリアの内海は、さまざまな海の生きものでにぎわっていました。同じ海には、長首型の首長竜や魚竜もいました。クロノサウルスは、その巨大な頭と強力なあごで、内海の頂点に君臨していた「南半球の海の王者」です。
分類:爬虫綱 > 鰭竜上目 > 首長竜目 > プリオサウルス科 > ブラカウケニウス亜科