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ユタラプトル(学名 Utahraptor ostrommaysorum)は、約1億3,000万年前の白亜紀前期、現在のアメリカ・ユタ州にすんでいた肉食恐竜です。学名は「ユタの略奪者」を意味します。知られているなかで最大級のドロマエオサウルス類(ラプトルのなかま)として有名で、全身が羽毛におおわれていました。

ヴェロキラプトルやデイノニクスと同じドロマエオサウルス科ですが、ユタラプトルはけた違いに大きく、全長6〜7メートル、体重は数百キロにもなりました。これは小型〜中型が多いラプトルのなかまとしては、ずば抜けた大きさです。映画に登場する大きな「ラプトル」よりも、さらに巨大だったのです。
ユタラプトルの後ろあしの第2指には、長さ20センチを超える巨大なかぎ爪がありました。この爪を使って、自分より大きな植物食恐竜(イグアノドンのなかまなど)にもおそいかかった可能性があります。大きな体と強力な武器をあわせもつ、白亜紀前期の手ごわいハンターでした。
ユタラプトルはドロマエオサウルス科に属するため、近縁種と同じく全身が羽毛におおわれていたと考えられています。これほど大きな体に羽毛をまとった姿は迫力があり、羽毛は保温や仲間へのアピール(ディスプレイ)に役立ったとみられます。羽毛をもつ小型のなかまマイクロラプトルなどと同じく、鳥にとても近い恐竜のひとつです。
複数のユタラプトルが一か所にまとまって見つかった例があり、群れで行動していた、あるいは同じ場所で命を落とした可能性が指摘されています。砂や泥にはまった獲物を狙って集まり、自分たちも抜け出せなくなったのではないか、という説もあります。群れでの狩りについては、今も研究が続いています。
ドロマエオサウルス類は、鳥類にもっとも近いグループのひとつです。羽毛や骨のつくり、後ろあしのかぎ爪など、ユタラプトルには鳥につながる特徴がたくさんあります。巨大な体をもちながらも鳥に近いユタラプトルは、恐竜から鳥への進化を考えるうえでも興味深い存在です。
ユタラプトルがいた白亜紀前期の北アメリカは、河川や湿地のある氾濫原でした。同じ地域には大型の植物食恐竜もいて、ユタラプトルはその頂点ハンターのひとつでした。最大級のラプトルとして、恐竜ファンに絶大な人気をほこる恐竜です。
羽毛をまとった巨体に巨大なかぎ爪——ユタラプトルは、知られているなかで最大級のラプトルとして、恐竜ファンをわくわくさせる存在です。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > ドロマエオサウルス科 > ドロマエオサウルス亜科
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