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テスケロサウルス(学名 Thescelosaurus neglectus)は、約6,600万年前の白亜紀のいちばん最後、現在の北アメリカにすんでいた中型の植物食恐竜です。学名は「驚くべきトカゲ」を意味します。恐竜時代の最後まで生きた、小型〜中型の鳥脚類です。
テスケロサウルスは、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、白亜紀のいちばん最後の時代(ヘルクリーク層)から見つかります。大型の角竜やカモノハシ竜が目立つなか、小型〜中型の鳥脚類として、恐竜時代の最後までたくましく生き残っていました。約6,600万年前の大絶滅を、最後まで見届けた恐竜のひとつです。
種名「ネグレクトゥス(無視された)」には、興味深い物語があります。発見された化石が、研究されないまま長く倉庫に放置されていたためです。のちに研究され、新種と分かったときには、その「驚くべき」保存状態が注目されました。学名「驚くべきトカゲ」と「無視された」という、ユニークな組み合わせの名前です。
テスケロサウルスは、ヒプシロフォドンなどに似た鳥脚類ですが、よりがっしりした体つきでした。すばやく走るというより、どっしりと歩く植物食恐竜だったと考えられます。くちばしと歯で、低い位置の植物を食べ、一部雑食だった可能性も指摘されています。
テスケロサウルスの化石からは、かつて「心臓の化石」とされる構造が見つかり、大きな話題になりました。これが本当に心臓なのか、それとも鉱物のかたまりなのかは議論があり、現在では否定的な見方が強いですが、恐竜の体の研究に注目を集めるきっかけとなりました。
テスケロサウルスがいた白亜紀末の北アメリカは、亜熱帯の沿岸平野でした。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、恐竜時代の最後の世界を生きました。テスケロサウルスは、最後まで生き残った植物食恐竜として、恐竜時代の幕引きに立ち会った恐竜です。
分類:鳥盤目 > 新鳥盤類 > テスケロサウルス科