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ハドロサウルス(学名 Hadrosaurus foulkii)は、約7,900万年前の白亜紀後期、現在のアメリカにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「がっしりしたトカゲ」を意味します。カモノハシ竜のグループの名前のもとになり、また北アメリカで初めて全身骨格が組み立てられた恐竜として、歴史的に重要です。
ハドロサウルスは、コリトサウルスやエドモントサウルスなどをふくむ「ハドロサウルス科(カモノハシ竜)」という大グループの名前のもとになった恐竜です。幅広い口先(くちばし)と、植物をすりつぶすすぐれた歯をもつ、このグループの代表的な存在です。
ハドロサウルスは、1858年に北アメリカで初めて全身骨格が組み立てられ、展示された恐竜です。この骨格は、恐竜が後ろあしで立つ「2本足の姿勢」をとれたことを初めて示し、恐竜のイメージを大きく変えました。それまで「巨大なトカゲ」と思われていた恐竜像を、くつがえす重要な発見でした。
ハドロサウルスは、幅広いくちばしで植物をかみ取り、口の奥のたくさんの歯ですりつぶして食べていました。このすぐれた歯のしくみは、ハドロサウルス科が白亜紀後期に大繁栄する原動力となりました。ふだんは4本足、急ぐときは2本足で動けたと考えられます。
ハドロサウルスの化石は、海の地層から見つかりました。これは、海岸の近くで暮らしていた恐竜の死体が、海まで運ばれて化石になったためです。アメリカ東部で見つかった、めずらしい恐竜でもあります。
ハドロサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカ東部は、海岸に近い低地でした。ハドロサウルスは、カモノハシ竜の代表として、また恐竜研究の歴史を変えた恐竜として、特別な意味をもつ存在です。アメリカ・ニュージャージー州の「州の恐竜」にも選ばれています。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > ハドロサウルス上科 > ハドロサウルス科