
🔍 タップで拡大
ザルモクセス(学名 Zalmoxes robustus)は、約7,000万年前の白亜紀後期、現在のルーマニアにすんでいた小型の植物食恐竜です。学名はダキア神話の神ザルモクシスにちなみます。島で小さく進化した、ラブドドンのなかまです。
ザルモクセスは、ラブドドンに近いなかまですが、ずっと小型でした。これは、当時のヨーロッパが島々に分かれており、限られた食べ物のなかで体を小さくして適応した「島嶼化(とうしょか)」の例と考えられています。同じハツェグ島には、小型化したカモノハシ竜や、ずんぐりしたラプトルのバラウルもいました。
ザルモクセスがすんでいたハツェグ島は、白亜紀末にヨーロッパにあった島で、独自に進化した小型の恐竜が多くすんでいました。「島の恐竜は小さくなる」という現象を示す、有名な場所です。ザルモクセスは、その代表的な住人のひとりです。がっしりした体つきの、小型植物食恐竜でした。
ザルモクセスは、ラブドドンと同じく、みぞのある丈夫な歯をもっていました。これで、島のかたい植物もしっかりかみ切って食べていました。限られた食べ物を効率よく利用する、すぐれた歯をもっていたのです。
ザルモクセスは、ハツェグ島という限られた環境で、恐竜がどのように進化したかを知る、貴重な手がかりです。島では、大きな恐竜が小さくなったり、独自の特徴をもったりします。ザルモクセスは、そうした島の恐竜進化を物語る、重要な存在です。
ザルモクセスがいた白亜紀後期のヨーロッパは、テティス海に島々が点在する環境でした。ザルモクセスは、島で小さく進化した植物食恐竜として、「島が恐竜をどう変えるか」を教えてくれる、興味深い恐竜です。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > イグアノドン類 > ラブドドン科