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ブラキロフォサウルス(学名 Brachylophosaurus canadensis)は、約7,800万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「短いとさかのトカゲ」を意味します。皮膚や内臓まで残ったミイラ化石で世界的に有名な、カモノハシ竜(ハドロサウルス)です。
ブラキロフォサウルスでもっとも有名なのは、「レオナルド」と名づけられた個体です。皮膚・うろこ・筋肉、さらには胃の内容物まで残った、世界でもっとも保存のよい恐竜ミイラ化石のひとつです。これにより、生きていたころの体つきや、最後に食べた植物まで分かりました。恐竜の暮らしを直接知ることができる、宝物のような化石です。
「レオナルド」の胃の内容物の研究から、ブラキロフォサウルスがシダや葉、花粉などを食べていたことが分かりました。恐竜が実際に何を食べていたかを直接知ることができる、たいへん貴重な発見です。
ブラキロフォサウルスは、頭の上に平たく短いとさか(板状の骨)をもっていました。学名「短いとさか」はここに由来します。中空ではない平たいとさかで、仲間どうしの見分けや、相手へのアピールに使われたと考えられます。
ブラキロフォサウルスは、幅広いくちばしと口の奥のたくさんの歯で、植物を効率よくすりつぶして食べていました。全長9メートルほどの大型カモノハシ竜で、群れで暮らしていたと考えられます。
ブラキロフォサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカは、河川のある氾濫原でした。多くのカモノハシ竜や角竜、肉食恐竜と同じ世界を生きました。ブラキロフォサウルスは、奇跡的なミイラ化石によって、恐竜の本当の姿と暮らしを今に伝えてくれる、特別な恐竜です。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > ハドロサウルス科 > サウロロフス亜科 > ブラキロフォサウルス族