
🔍 タップで拡大
スピクリペウスは、約7,500万年前の白亜紀後期、いまのアメリカ・モンタナ州にすんでいた大型の角竜です。2016年に発表され、「ジュディス」の愛称で知られる頭骨と骨格をもとに記載されました。学名は「トゲのある盾」を意味し、フリル(えり飾り)のふちに放射状のトゲが並ぶ姿に由来します。
スピクリペウスのいちばんの特徴は、フリルのふちから外向きに広がる放射状のトゲです。目の上の角は横向きに張り出し、トリケラトプスとはひと味ちがう個性的な顔つきをしていました。こうした飾りは仲間の見分けや、相手へのアピールに役立ったと考えられます。
「ジュディス」と名づけられた標本の前あしの骨には、関節炎や感染症の跡が残っていました。これは、この個体が病気やけがを抱えながらも生きのびていたことを示す貴重な記録です。標本はカナダ自然博物館に収蔵されています。
スピクリペウスは、角竜の顔の飾りがいかに多様だったかを示す好例です。骨に残る病気の跡からは、恐竜の生きざままで読み取ることができます。
ホロタイプ(基準標本):カナダ自然博物館 CMN 57081(通称「ジュディス」・頭骨と骨格)