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セントロサウルス(学名 Centrosaurus apertus)は、約7,600万年前の白亜紀後期、現在のカナダにすんでいた大型の植物食恐竜(角竜)です。学名は「とがったトカゲ」を意味します。鼻の上に1本の大きな角をもち、フリル(えり飾り)に特徴的な突起をそなえた、大きな群れで暮らす角竜です。

セントロサウルスは、鼻の上に前向きや後ろ向きに曲がった大きな角を1本もっていました。目の上の角は小さめです。フリルのふちには小さなとげが並び、フリルの上部からは前向きに垂れ下がる独特の突起(フック)が出ていました。この個性的な飾りで、仲間どうしを見分けていたと考えられます。
セントロサウルスは、数千頭もの化石がまとまって見つかる「ボーンベッド(骨の層)」で有名です。これは、巨大な群れが川を渡ろうとして洪水に巻きこまれ、いっぺんに命を落とした跡だと考えられています。角竜が大きな群れをつくって移動していたことを示す、たいへん貴重な証拠です。
セントロサウルスは、オウムのようなかたいくちばしで植物をかみ取り、口の奥にずらりと並んだ歯(デンタルバッテリー)ですりつぶして食べていました。低い位置に生える植物を、効率よく大量に処理できました。4本のがっしりした足で体を支える、典型的な角竜の姿をしています。
セントロサウルスは、フリルが短めで鼻の角が発達したセントロサウルス類というグループの名前のもとになった恐竜です。スティラコサウルスやパキリノサウルスもこの仲間です。トリケラトプス(カスモサウルス類)とは別系統で、角竜の多様さを代表する一群です。
セントロサウルスの角やフリルは、肉食恐竜から身を守るためだけでなく、仲間へのアピールや、種類を見分けるためにも役立ったと考えられています。同じ地域には見た目のちがう角竜が何種類もいたため、それぞれが独自の飾りをもつことで、まちがえずになかまを見つけられたのでしょう。
セントロサウルスがいた白亜紀後期のカナダ・アルバータ州は、海に面した沿岸平野でした。同じ地域には多くの角竜やハドロサウルス類、そしてゴルゴサウルスのような肉食恐竜もいました。セントロサウルスは大きな群れをつくることで、肉食恐竜の多い世界をたくましく生きぬいていたのです。
鼻の上の大きな角と、数千頭の大群で知られる角竜——セントロサウルスは、角竜がどのように群れをつくり、独自の飾りで仲間を見分けていたのかを教えてくれる、代表的な恐竜です。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:鳥盤目 > 周飾頭類 > 角竜類 > ケラトプス科 > セントロサウルス亜科
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