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ナストケラトプス(学名 Nasutoceratops titusi)は、約7,600万年前の白亜紀後期、現在のアメリカ・ユタ州にすんでいた大型の植物食恐竜(角竜)です。学名は「鼻の大きな角のある顔」を意味します。ウシのような前向きの角が特徴の、ユニークな角竜です。
ナストケラトプス最大の特徴は、目の上から前向きに大きくカーブした、長い角です。これはまるで現在のウシ(牛)の角のような形で、角竜のなかでもめずらしい姿です。セントロサウルス類というグループに属しながら、トリケラトプスのような長い角をもつ、変わった恐竜です。
学名「鼻の大きな」のとおり、ナストケラトプスは大きな鼻をもっていました。鼻の中の空間が広く、においをよく感じたか、あるいは音を響かせるのに役立った可能性があります。角竜の鼻の役割を考えるうえで、興味深い特徴です。
ナストケラトプスは、白亜紀後期に北アメリカ西部にあった「ララミディア」という細長い大陸の、南部にすんでいました。コスモケラトプスと同じ地域・時代に栄えており、南部には北部とは異なる個性的な角竜がいたことを示しています。
ナストケラトプスは、かたいくちばしと口の奥の歯で、植物をかみ切って食べていました。全長4.5メートルほどの角竜で、4本足で歩く植物食恐竜でした。前向きの長い角は、仲間どうしの見分けや、オスどうしの力比べに使われたと考えられます。
ナストケラトプスがいた白亜紀後期のユタ州は、温暖で湿った沿岸の氾濫原でした。多くの植物食恐竜や肉食恐竜でにぎわう世界で、ナストケラトプスは、ウシのような角という個性をもって、たくましく暮らしていました。角竜の多様さを物語る恐竜です。
分類:鳥盤目 > 周飾頭亜目 > 角竜類 > ケラトプス科 > セントロサウルス亜科