
🔍 タップで拡大
ユタラプトル(学名 Utahraptor ostrommaysorum)は、約1億3,000万年前の白亜紀前期、現在のアメリカ・ユタ州にすんでいた肉食恐竜です。学名は「ユタの略奪者」を意味します。知られているなかで最大級のドロマエオサウルス類(ラプトルのなかま)として有名です。
ヴェロキラプトルやデイノニクスと同じドロマエオサウルス科ですが、ユタラプトルはけた違いに大きく、全長6〜7メートル、体重は数百キロにもなりました。これは小型〜中型が多いラプトルのなかまとしては、ずば抜けた大きさです。映画に登場する大きな「ラプトル」よりも、さらに巨大だったのです。
ユタラプトルの後ろあしの第2指には、長さ20センチを超える巨大なかぎ爪がありました。この爪を使って、自分より大きな植物食恐竜(イグアノドンのなかまなど)にもおそいかかった可能性があります。大きな体と強力な武器をあわせもつ、白亜紀前期の手ごわいハンターでした。
ユタラプトルはドロマエオサウルス科に属するため、近縁種と同じく全身が羽毛におおわれていたと考えられています。これほど大きな体に羽毛をまとった姿は迫力があり、保温やディスプレイに役立ったとみられます。鳥に近い恐竜のひとつです。
複数のユタラプトルが一か所にまとまって見つかった例があり、群れで行動していた、あるいは同じ場所で命を落とした可能性が指摘されています。砂や泥にはまった獲物を狙って集まり、自分たちも抜け出せなくなったのではないか、という説もあります。群れでの狩りについては、今も研究が続いています。
ユタラプトルがいた白亜紀前期の北アメリカは、河川や湿地のある氾濫原でした。同じ地域には大型の植物食恐竜もいて、ユタラプトルはその頂点ハンターのひとつでした。最大級のラプトルとして、恐竜ファンに絶大な人気をほこる恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > ドロマエオサウルス科 > ドロマエオサウルス亜科