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グリポサウルス(学名 Gryposaurus notabilis)は、約7,500万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「かぎ鼻のトカゲ」を意味します。鼻の上が大きく盛り上がった、「ローマ鼻」のようなカモノハシ竜(ハドロサウルス)です。
グリポサウルス最大の特徴は、鼻の上が大きく弓なりに盛り上がっていることです。まるで「かぎ鼻」や「ローマ鼻」のような顔つきで、これがほかのカモノハシ竜と見分ける目印になっています。この鼻の盛り上がりは、仲間どうしの見分けや、相手へのアピール、あるいはオスどうしの押し合いに使われたと考えられています。
グリポサウルスは、コリトサウルスのような中空のとさかはもっていませんでした。そのかわり、鼻の盛り上がりという独自の特徴をもっていました。サウロロフス亜科という、平たい頭や中実のとさかをもつグループに属します。
グリポサウルスは、幅広いくちばしで植物をかみ取り、口の奥のたくさんの歯ですりつぶして食べていました。低い位置から中くらいの高さの植物を、幅広く食べていたと考えられます。ふだんは4本足、急ぐときは2本足で動けました。
グリポサウルスは、皮膚の跡(うろこの模様)が残った化石も見つかっており、体の表面のようすが分かっています。背中に沿って、とげのような突起が並んでいた可能性も指摘されています。骨だけでは分からない情報を伝えてくれます。
グリポサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカは、河川のある温暖な氾濫原でした。多くのカモノハシ竜や角竜、肉食恐竜と同じ世界を生きました。グリポサウルスは、特徴的なかぎ鼻をもって、群れでたくましく暮らしていた、個性的なカモノハシ竜です。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > ハドロサウルス科 > サウロロフス亜科