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カウディプテリクス(学名 Caudipteryx zoui)は、約1億2,400万年前の白亜紀前期、現在の中国にすんでいた小型の恐竜です。学名は「尾の羽根」を意味します。尾と前あしにはっきりした羽根(羽毛のかざり)をもつ、鳥のような姿の恐竜です。
カウディプテリクス最大の特徴は、尾の先と前あしに生えた、左右対称のはっきりした羽根(風切羽のような羽毛)です。これは飛ぶためではなく、おもにディスプレイ(仲間へのアピール)に使われたと考えられています。クジャクが飾り羽を広げるように、目立たせていたのかもしれません。
カウディプテリクスは、口の前のほうに小さな歯が少し残るものの、ほとんど歯がなく、くちばしをもっていました。オヴィラプトルのなかま(オヴィラプトロサウルス類)に属し、鳥に近い恐竜です。植物・種子・昆虫などを食べる雑食だったと考えられています。
カウディプテリクスの化石からは、胃の中にあった小石(胃石)が見つかっています。これは、歯のかわりに、飲み込んだ植物や種子を胃の中ですりつぶすのに役立てたと考えられます。現在の鳥も砂のうに小石をもっており、共通する特徴です。
カウディプテリクスは立派な羽根をもっていましたが、翼が短く、飛ぶことはできませんでした。これは、羽根が最初は飛ぶためではなく、保温やディスプレイのために発達したことを示す、よい例です。羽根をもちながら地上を走り回る、興味深い恐竜だったのです。
カウディプテリクスは、鳥のような羽根をもちながら、恐竜らしい体つきも残しており、恐竜と鳥のちょうど中間のような存在です。鳥がどのように進化したかを考えるうえで、重要な手がかりを与えてくれます。
カウディプテリクスがいた白亜紀前期の中国・遼寧省は、湖や森林のある火山活動の活発な土地でした。多くの羽毛恐竜が同じ世界にすんでいました。カウディプテリクスは、美しい飾り羽をもって地上を駆ける、鳥に近い羽毛恐竜の代表のひとつです。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > オヴィラプトロサウルス類 基盤