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エドモントサウルス(学名 Edmontosaurus regalis)は、約7,300万〜6,600万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「エドモントンのトカゲ」を意味します。とさかをもたないカモノハシ竜(ハドロサウルス)の代表で、白亜紀末にもっとも栄えた植物食恐竜のひとつです。
エドモントサウルスは全長9〜12メートル、大きなものは15メートル近いとする説もある、ハドロサウルス類のなかでも最大級の恐竜です。とさかのない平たい頭をもち、大きな群れをつくって暮らしていました。ティラノサウルスのおもな獲物のひとつでもあり、白亜紀末の生態系で中心的な役割を果たしていました。
エドモントサウルスの口の奥には、何百本もの歯がぎっしり積み重なった「デンタルバッテリー」がありました。これは植物をすりつぶすのにとても効率がよく、針葉樹の葉や球果、種子など、かたい植物も食べられました。すり減った歯は次々と新しいものに生えかわりました。
エドモントサウルスは、皮膚の跡まで残った「ミイラ化石」が見つかっていることで有名です。これにより、うろこの並び方や体の形がくわしく分かりました。さらに、頭の上にニワトリのトサカのようなやわらかい突起があったことも分かり、復元図が見直されました。骨だけでは分からない情報を伝えてくれる、貴重な恐竜です。
エドモントサウルスは、数百〜数千頭という大きな群れをつくり、エサを求めて長い距離を移動していたと考えられています。たくさんの個体が一緒に見つかる「ボーンベッド(骨の層)」がその証拠です。群れで行動することで、肉食恐竜から身を守りやすくなりました。
エドモントサウルスは、ふだんは4本足で歩き、急ぐときや植物に手をのばすときは2本足になれたと考えられています。力強い後ろあしと、バランスをとる尾をもち、状況に応じて歩き方を変える、柔軟な体のつくりをしていました。
エドモントサウルスがいた白亜紀末の北アメリカは、河川や森林のある広大な沿岸平野でした。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ時代を生き、大きな群れで大地を移動していました。恐竜時代の最後の世界を代表する、繁栄した植物食恐竜です。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > イグアノドン類 > ハドロサウルス科 > サウロロフス亜科