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エラスモサウルス(学名 Elasmosaurus platyurus)は、約8,000万年前の白亜紀後期、現在の北アメリカの海にすんでいた首長竜(くびながりゅう)です。学名は「薄板のトカゲ」を意味します。とにかく長い首が特徴で、首長竜のなかでも最長級の存在です。
エラスモサウルス最大の特徴は、おどろくほど長い首です。全長10〜14メートルのうち、首だけで約7メートルもありました。首の骨の数は70個以上にもなり、これは動物のなかでもとびぬけて多い数です。胴体は意外と小さく、4枚の大きなひれで海を泳いでいました。
エラスモサウルスが発見された当初、研究者は長い首を尾と勘違いし、頭を尾の先につけて復元してしまいました。のちにこの誤りが指摘され、復元図は正しく描き直されました。この有名なエピソードは、化石研究のむずかしさと、まちがいを正していく科学のあり方を伝えています。
長い首の使い方には議論があります。下から魚の群れにそっと近づき、すばやく首をのばして捕らえた、あるいは海底の生きものをついばんだ、などの説があります。首をすばやく大きく曲げるのは難しかったとみられ、ゆっくり忍び寄るハンターだったと考えられています。
エラスモサウルスのなかまの化石からは、胃の中に小石(胃石)が見つかることがあります。これは、食べ物をすりつぶす助けにしたか、あるいは体の浮き沈みを調整する「おもり」として使ったと考えられています。海で暮らすための、興味深い工夫です。
エラスモサウルスは恐竜ではなく、首長竜という別の海生爬虫類のグループに属します。恐竜と同じ時代の海で栄え、子どもを直接産む胎生だったと考えられています。映画やイラストでよく見る「ネッシー型」の海の怪獣のイメージは、この首長竜がもとになっています。
エラスモサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカは、大陸の真ん中を浅い海(西部内陸海路)が貫いていました。その海でエラスモサウルスは小魚などを食べて暮らし、上空にはプテラノドンが飛び、同じ海にはモササウルスもいました。空・海ともに巨大な爬虫類でにぎわう世界の一員でした。
分類:爬虫綱 > 鰭竜上目 > 首長竜目 > エラスモサウルス科