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カルノタウルス(学名 Carnotaurus sastrei)は、約7,200万〜7,000万年前の白亜紀後期、現在の南アメリカ(アルゼンチン)にすんでいた肉食恐竜です。学名は「肉食の雄牛」を意味します。目の上に生えた2本の角と、極端に短い前あしが特徴の、とても個性的な恐竜です。
カルノタウルス最大の特徴は、目の上に左右1本ずつ生えた、雄牛のような太い角です。肉食恐竜で角をもつのはめずらしく、これが「肉食の雄牛」という名前の由来です。この角は、獲物を狩る武器というより、オスどうしが頭をぶつけ合う力比べや、仲間へのアピールに使われたと考えられています。
ティラノサウルスの小さな前あしは有名ですが、カルノタウルスの前あしはそれ以上に極端で、ほとんど退化していました。腕は短く、指は飾りのように小さく、ほぼ役に立たなかったとみられます。そのぶん、頭と後ろあしに力を集中させた体つきになっていました。
カルノタウルスは、太く力強い後ろあしと、しっぽを動かす大きな筋肉をもっていました。このことから、肉食恐竜のなかでもとくに走るのが速く、すばやく獲物を追いかけられたと考えられています。細long長い頭は軽く、すばやくかみつくのに向いていました。
カルノタウルスの化石は保存状態がよく、皮膚の跡(うろこの模様)まで残っていました。これにより、体の表面にうろこが並び、背中の側面には大きめの突起が列をなしていたことが分かっています。恐竜の「見た目」を直接知ることができる、貴重な標本です。
カルノタウルスは、アベリサウルス科という、南半球(ゴンドワナ大陸)で栄えた肉食恐竜のグループの代表です。北半球のティラノサウルス類とは別系統で、それぞれの大陸で独自の肉食恐竜が進化していたことを示します。南アメリカやアフリカ、インドなどでこの仲間が見つかっています。
カルノタウルスがいた白亜紀後期の南アメリカは、河川や氾濫原の広がる平野でした。北の大陸とは異なる動物たちのなかで、角と俊足を武器に頂点ハンターとして君臨していました。個性的な姿から、映画やゲームにも数多く登場する人気恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ケラトサウルス類 > アベリサウルス科