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アンキロサウルス

Ankylosaurus magniventris — 「融合したトカゲ」

白亜紀 装盾類
時代白亜紀後期(マーストリヒチアン)
年代約7,000万〜6,600万年前
全長約6〜8 m(資料により最大10 m)
体重約4,000〜8,000 kg
食べ物植物食(やわらかい葉・シダ・低木・果実など)
生息環境内陸の高地寄りの森林・低木地(海岸はあまり好まなかった)
発見地北アメリカ西部(米国モンタナ・ワイオミング州など)
地層ヘルクリーク層、ランス層など
アンキロサウルス(Ankylosaurus magniventris) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
アンキロサウルス(Ankylosaurus magniventris) 復元イメージ

アンキロサウルス(学名 Ankylosaurus magniventris)は、約7,000万〜6,600万年前の白亜紀の終わりごろ、現在の北アメリカにすんでいた植物食恐竜です。学名は「融合したトカゲ」を意味します。全身を骨の装甲でおおい、尾の先にこん棒をもつ、まるで「生きた戦車」のようなよろい竜です。

全身をおおう天然のよろい

アンキロサウルスは、背中から尾まで、骨でできた装甲板(皮骨)でびっしりおおわれていました。まぶたにまで骨の板があったほどです。この天然のよろいは、ティラノサウルスのような最強の肉食恐竜の攻撃からも身を守ったと考えられます。全長は6〜8メートル、体重は4〜8トンにもなり、よろい竜のなかでも最大級でした。

尾の先のこん棒

アンキロサウルス最大の武器は、尾の先にある大きな骨のこん棒(テールクラブ)です。これを強力な筋肉で横に振り回し、おそってくる肉食恐竜の足の骨を打ち砕くことができたと考えられています。研究では、その一撃は大型恐竜の骨を折るほどの威力があったと推定されています。まさに「動く鈍器」を備えた恐竜です。

低い姿勢の植物食

アンキロサウルスは背が低く、地面近くのやわらかい葉やシダ、果実などを食べていました。幅広いくちばしで植物をかみ取り、小さな歯ですりつぶしていました。大きな胴体の中には長い腸があり、植物をじっくり発酵させて消化したと考えられます。学名の種名「マグニベントリス」は「大きなおなか」を意味します。

守りに特化した体

アンキロサウルスは、走って逃げるのは得意ではありませんでした。そのかわり、重い装甲とこん棒で「攻めずに守る」戦法をとっていました。おそわれると体を低くして地面にふせ、装甲のないやわらかいおなかを守ったと考えられます。背中は低くて重心も低いため、ひっくり返されにくい構造でした。まさに防御に特化した恐竜です。

発見と分類

アンキロサウルスは1908年に記載されました。意外なことに、これほど有名でありながら完全な全身骨格はまだ見つかっておらず、その姿は複数の標本を組み合わせて復元されています。よろい竜のなかま(曲竜類)のなかでも、尾のこん棒が発達したアンキロサウルス科を代表する種です。

すんでいた環境

アンキロサウルスは、海岸よりも内陸の森林や低木地を好んだとみられます。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、白亜紀最後の時代(マーストリヒチアン)を生きた恐竜で、約6,600万年前の大絶滅まで、重装甲とこん棒でたくましく生き抜いていました。恐竜時代の最後を飾る、頼もしい「生きた要塞」です。

分類:鳥盤目 > 装盾亜目 > 曲竜下目 > アンキロサウルス科

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