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コリトサウルス(学名 Corythosaurus casuarius)は、約7,600万年前の白亜紀後期、現在のカナダにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「かぶと(ヘルメット)トカゲ」を意味します。頭の上に半円形のとさかをもつ、カモノハシ竜(ハドロサウルス)の代表です。
コリトサウルス最大の特徴は、頭の上に立つ、半円形のうすいとさかです。古代ギリシャの兵士のかぶと(ヘルメット)に似ていることから、「かぶとトカゲ」と名づけられました。このとさかの中は空洞になっていて、鼻の穴から続く管が通っていました。
パラサウロロフスと同じく、コリトサウルスもとさかの空洞を使って音を響かせ、仲間とコミュニケーションをとっていたと考えられています。とさかの形は、オス・メス・子どもでちがい、成長とともに大きくなりました。そのため、とさかは仲間の見分けや、相手へのアピールにも役立ったとみられます。
コリトサウルスは、幅広いくちばしで植物をかみ取り、口の奥のたくさんの歯(デンタルバッテリー)ですりつぶして食べていました。かたい植物も効率よく処理でき、白亜紀後期に大繁栄しました。ふだんは4本足、急ぐときは2本足で動けたと考えられます。
コリトサウルスは、皮膚の跡(うろこの模様)まで残った「ミイラ化石」が見つかっています。これにより、体の表面のようすがくわしく分かりました。骨だけでは分からない情報を伝えてくれる、貴重な恐竜です。
コリトサウルスは、中空のとさかをもつ「ランベオサウルス亜科」というハドロサウルスのグループに属します。パラサウロロフスやランベオサウルスも同じ仲間で、それぞれちがう形のとさかをもっていました。とさかの形のちがいが、種類を見分ける目印になっています。
コリトサウルスがいた白亜紀後期のカナダは、河川や森林のある沿岸平野でした。多くの植物食恐竜や、肉食のティラノサウルス類と同じ世界を生きました。コリトサウルスは、ヘルメットのようなとさかの「声」を使って仲間と連絡を取り合い、群れでたくましく暮らしていたのです。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > ハドロサウルス科 > ランベオサウルス亜科