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ヒプシロフォドン

Hypsilophodon foxii — 「高い隆起の歯」

白亜紀 鳥脚類
時代白亜紀前期(バレミアン)
年代約1億2,600万〜1億2,500万年前
全長約1.5〜2 m
体重約20 kg
食べ物植物食(鋭いくちばしで低い位置の植物をかみ取った)
生息環境河川や植物のある低地(イギリス南部)
発見地ヨーロッパ(イギリス・ワイト島)
地層ウェセックス層
ヒプシロフォドン(Hypsilophodon foxii) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
ヒプシロフォドン(Hypsilophodon foxii) 復元イメージ

ヒプシロフォドン(学名 Hypsilophodon foxii)は、約1億2,500万年前の白亜紀前期、現在のイギリスにすんでいた小型の植物食恐竜です。学名は「高い隆起の歯」を意味します。すばやく走る、小回りのきく植物食恐竜の代表として知られています。

長い後ろあしと硬い尾をもち、すばやく地上を走る小型植物食恐竜ヒプシロフォドンの想像図
すばやく地上を駆けぬける小型の植物食恐竜ヒプシロフォドン(イメージ)

すばやく走る小型恐竜

ヒプシロフォドンは全長1.5〜2メートルほどの小型恐竜でした。すらりとした体と長い後ろあし、バランスをとる硬い尾をもち、すばやく走れたと考えられます。大きな肉食恐竜から逃げるには、このすばやさが何よりの武器でした。「草原を駆ける小さなシカ」のような暮らしをしていたのでしょう。

木に登った?という誤解

発見当初、ヒプシロフォドンは足の指の構造から「木に登る恐竜」と考えられていました。しかしその後の研究で、木登りには向かない体つきだと分かり、現在では地上をすばやく走る恐竜とされています。研究が進むにつれて復元が見直された、興味深い例です。

鋭いくちばしと歯

ヒプシロフォドンは、鋭いくちばしで低い位置の植物をかみ取り、口の奥の歯ですりつぶして食べていました。学名「高い隆起の歯」は、その歯の形に由来します。小さな体で効率よく植物を食べる、すぐれた草食動物でした。

鳥脚類のなかまたち

ヒプシロフォドンは、二本足で走る植物食恐竜「鳥脚類」の初期のなかまです。同じ地域には、はるかに大きな鳥脚類イグアノドンもいました。また、より古い時代には、きばをもつ小型植物食恐竜ヘテロドントサウルスもいて、小型植物食恐竜がさまざまな形に進化したことがわかります。北アメリカのテノントサウルスも、二本足で走る植物食恐竜の仲間です。

ワイト島の代表的な恐竜

ヒプシロフォドンは、イギリスのワイト島で多くの化石が見つかっています。ワイト島はヨーロッパ有数の恐竜化石の産地で、ヒプシロフォドンはその代表的な恐竜のひとつとして、古くからよく研究されてきました。若い個体からおとなまで見つかっており、成長の様子もわかっています。

すんでいた環境

ヒプシロフォドンがいた白亜紀前期のイギリスは、河川や植物のある低地でした。同じ地域には、大型の植物食恐竜イグアノドンや、肉食恐竜もいました。ヒプシロフォドンは、すばやさを武器に、危険を避けながら低い植物を食べてたくましく暮らしていた、小さな俊足の恐竜です。

豆知識・へぇポイント

  • 全長1.5〜2mの小型恐竜。長い後ろあしと硬い尾ですばやく走れた。
  • 昔は「木に登る恐竜」とされたが、今は地上を走る恐竜に。
  • 学名は「高い隆起の歯」。歯の形に由来。
  • イギリスのワイト島で多くの化石が見つかる代表的な恐竜。

まとめ

硬い尾と長い後ろあしですばやく走った、小さな俊足の草食恐竜——ヒプシロフォドンは、「木に登る恐竜」という誤解の見直しでも有名な、研究の歴史が長い恐竜です。ワイト島の化石が、その暮らしを今に伝えてくれます。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!

出典:Encyclopaedia BritannicaNatural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)

分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 基盤(小型で原始的なグループ)

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