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リオプレウロドン

Liopleurodon ferox — 「なめらかな面の歯」

海生 海生爬虫類
時代ジュラ紀中期〜後期(カロビアン〜キンメリッジアン)
年代約1億6,600万〜1億5,500万年前
全長約5〜7 m(諸説あり、最大10m程度とする説も)
体重推定2,000〜7,000 kg程度(諸説あり)
食べ物肉食(魚・イカに似た頭足類・他の海生爬虫類)
生息環境ヨーロッパをおおっていた浅い海
発見地ヨーロッパ(イギリス、フランスなど)
地層オックスフォード粘土層など
リオプレウロドン(Liopleurodon ferox) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
リオプレウロドン(Liopleurodon ferox) 復元イメージ

リオプレウロドン(学名 Liopleurodon ferox)は、約1億6,000万年前のジュラ紀中期〜後期、現在のヨーロッパをおおっていた海にすんでいた海生爬虫類です。学名は「なめらかな面の歯」を意味します。じつは恐竜ではなく、首の短い首長竜(プリオサウルス類)のなかまで、ジュラ紀の海の頂点捕食者でした。

大きな頭と強いあご、4枚のひれをもち、ジュラ紀の海を泳ぐ首の短い首長竜リオプレウロドンの想像図
大きな頭と強いあごで海の頂点に立つリオプレウロドン(イメージ)

じつは恐竜ではない

リオプレウロドンは、よく恐竜といっしょに紹介されますが、恐竜ではありません。恐竜と同じ時代に生きた「海生爬虫類」というべつのなかまです。陸を歩く恐竜とちがい、一生を海ですごし、4枚のひれで泳いでいました。同じように海で暮らしたイクチオサウルス(魚竜)とも、なかまがちがいます。

首の短い首長竜

「首長竜」というと長い首を想像しますが、リオプレウロドンは首が短く、頭が大きいタイプ(プリオサウルス類)です。長い首をもつエラスモサウルスとは正反対の体つきで、大きな口と強力なあごを武器に、海の頂点に立っていました。4枚の大きなひれを「水中で羽ばたく」ように動かして、力強く泳いでいました。

強力なあごと歯

リオプレウロドンは、大きな頭に鋭い歯がずらりと並んでいました。そのかむ力はきわめて強く、魚やイカに似た頭足類だけでなく、ほかの海生爬虫類までおそって食べていたと考えられます。同じプリオサウルス類の仲間には、のちの白亜紀に登場する巨大なクロノサウルスもいて、いずれもその時代の海でもっとも恐れられた存在でした。

大きさをめぐる議論

リオプレウロドンは、テレビ番組などで全長25メートルもの超巨大な姿で紹介され、話題になりました。しかし実際の化石から推定される大きさは5〜7メートルほどで、大きくても10メートル程度とされています。誇張されたイメージが広まった例として、しばしば取り上げられます。

すぐれた嗅覚

リオプレウロドンの鼻のつくりの研究から、水中のにおいをかぎ分けて獲物を探していた可能性が指摘されています。片方の鼻から水を取りこみ、においを感じ取っていたと考えられています。サメのように、においをたどって獲物に近づく、すぐれたハンターだったのかもしれません。

すんでいた環境

リオプレウロドンがいたジュラ紀のヨーロッパは、大陸の多くが浅い海におおわれていました。その海には魚竜やほかの首長竜、魚やアンモナイトなど、さまざまな生きものがあふれていました。リオプレウロドンは、その豊かな海の頂点に立つ「海の暴君」だったのです。

豆知識・へぇポイント

  • 恐竜ではなく海生爬虫類。首の短い首長竜(プリオサウルス類)。
  • 学名は「なめらかな面の歯」。長い首のエラスモサウルスとは正反対の体つき。
  • テレビで全長25mと紹介されたが、実際は5〜7m程度。
  • においで獲物を探したすぐれた嗅覚をもっていた可能性。

まとめ

大きな頭と強いあごをもつ、ジュラ紀の海の王者——リオプレウロドンは恐竜ではありませんが、恐竜と同じ時代の海を支配した、たくましいハンターでした。誇張された大きさの話も、古生物研究のおもしろさを教えてくれます。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!

出典:Encyclopaedia BritannicaNatural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)

分類:爬虫綱 > 鰭竜上目 > 首長竜目 > プリオサウルス科

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