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マメンチサウルス(学名 Mamenchisaurus hochuanensis)は、約1億5,000万年前のジュラ紀後期、現在の中国にすんでいた首の長い巨大な植物食恐竜です。学名は発見地の「馬門渓(マメンチ)」にちなみます。恐竜のなかでもとびぬけて長い首をもつことで知られています。
マメンチサウルス最大の特徴は、おどろくほど長い首です。全長22〜26メートルのうち、首だけで13〜15メートルにもなり、これは知られている動物のなかでもっとも長い首のひとつです。首の骨は非常に長く、体の半分近くを首が占めていました。
これほど長い首を支えるため、マメンチサウルスの首の骨は軽くて丈夫なつくりになっていました。骨の中には空気の入った空洞が多く、見た目より大幅に軽量でした。さらに、首には筋肉や腱(けん)が走り、長い首を効率よく動かせるようになっていたと考えられます。
マメンチサウルスは、その場から動かずに長い首を左右や上下に振るだけで、広い範囲の植物を口にできました。これは、巨体を動かすエネルギーを節約できる、とても効率のよい食べ方です。高い木の葉も、低い位置の植物も、首の動きで届きました。
マメンチサウルスは、中国で多くの化石が見つかっている、アジアを代表する竜脚類です。マメンチサウルス科という独自のグループをつくり、北アメリカのディプロドクスやブラキオサウルスとは別系統で、アジアで独自に進化しました。種類も多く、なかには全長35メートルに達するとされる巨大種もいます。
マメンチサウルスの極端に長い首は、竜脚類が「いかに効率よく植物を食べるか」を追求した進化の到達点のひとつです。長い首は、ライバルが届かない場所の植物を独占でき、巨大な体を維持するのに役立ちました。竜脚類の進化の不思議を、もっとも極端な形で見せてくれる恐竜です。
マメンチサウルスがいたジュラ紀後期の中国は、森林や河川のある内陸でした。豊かな植物を求めて、群れで移動していた可能性があります。長い首を生かして広い範囲の植物を食べ、巨大な体を維持していた、アジアの大地を代表する巨人です。
分類:竜盤目 > 竜脚形亜目 > 竜脚類 > マメンチサウルス科