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マッソスポンディルス(学名 Massospondylus carinatus)は、約1億9,000万年前のジュラ紀前期、現在のアフリカ南部にすんでいた植物食恐竜です。学名は「長い椎骨(背骨)」を意味します。プラテオサウルスと同じ「古竜脚類」のなかまで、恐竜の卵と赤ちゃんの研究で有名です。
マッソスポンディルスは全長4〜5メートルほどで、長い首と尾、物をつかめる手をもっていました。のちの巨大な竜脚類につながる「古竜脚類」のなかまで、2本足でも4本足でも動けたと考えられます。ジュラ紀前期のアフリカ南部を代表する植物食恐竜です。
マッソスポンディルスは、卵の中の赤ちゃん(胚)の化石が見つかったことで有名です。これは、もっとも古い時代の恐竜の胚のひとつです。研究の結果、生まれたばかりの赤ちゃんは4本足で、おとなになると2本足の姿に変わっていく可能性が示されました。恐竜の成長を知る、貴重な手がかりです。
南アフリカでは、マッソスポンディルスの卵がまとまって産みつけられた、世界最古級の営巣地(巣の跡)が見つかっています。同じ場所に何度も巣がつくられたことから、決まった場所に集まって卵を産む習性があったと考えられています。恐竜の子育ての歴史をさかのぼる、重要な発見です。
マッソスポンディルスの化石からは、胃の中にあった小石(胃石)が見つかることがあります。これは、歯だけでは処理しきれない植物を、胃の中ですりつぶすのに役立てたと考えられています。初期の植物食恐竜の食生活を伝えてくれます。
マッソスポンディルスがいたジュラ紀前期のアフリカ南部は、季節によって乾燥する内陸でした。同じ時代には、初期の肉食恐竜や、変わった歯をもつヘテロドントサウルスもいました。マッソスポンディルスは、恐竜の卵や子育ての研究を語るうえで欠かせない、重要な古竜脚類です。
分類:竜盤目 > 竜脚形亜目 基盤(初期竜脚形類)> マッソスポンディルス科