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サウロペルタ(学名 Sauropelta edwardsorum)は、約1億900万年前の白亜紀前期、現在のアメリカにすんでいた植物食恐竜です。学名は「トカゲの盾」を意味します。ノドサウルス科という、尾のこん棒をもたないタイプのよろい竜で、首から肩にかけて突き出た大きなとげが最大の特徴です。

サウロペルタ最大の特徴は、首から肩にかけて横向きに突き出した、大きく鋭いとげです。これは肉食恐竜が横や前から近づくのを防ぐ、防御の武器だったと考えられています。背中は小さな装甲板(オステオダーム)でびっしりとおおわれ、全身がよろいで守られていました。
サウロペルタが属するノドサウルス科は、アンキロサウルスのなかま(アンキロサウルス科)とちがって、尾の先にこん棒をもちません。そのかわり、肩のとげと全身の装甲で「守りに徹する」タイプのよろい竜です。おそわれると体を低くして地面にふせ、やわらかいおなかを守ったと考えられます。
サウロペルタは全長5〜6メートルほどで、体重の多くを装甲が占めていたと考えられています。重いよろいを身にまとい、ゆっくりと歩く、まさに「動く要塞」でした。走って逃げるのではなく、装甲で身を守るという戦法をとっていたのです。
サウロペルタは背が低く、地面近くの植物を食べていました。小さな歯とくちばしで植物を処理し、大きなおなかで消化していました。よろい竜は、植物をじっくり発酵させて栄養を取り出す、効率のよい消化のしくみをもっていたと考えられます。重い装甲を支えるための栄養を、こうしてまかなっていたのでしょう。
肩の大きなとげは、身を守る武器であると同時に、体を大きく見せて敵をおどす役割もあったと考えられています。また、仲間どうしで見分けたり、アピールしたりするのにも役立ったかもしれません。守りに特化しながらも、見た目でも敵を寄せつけない工夫がなされていたのです。
サウロペルタがいた白亜紀前期の北アメリカは、河川や氾濫原のある低地でした。同じ地域には、するどいかぎ爪をもつ肉食恐竜のデイノニクスや、植物食のテノントサウルスもいました。サウロペルタは、肩のとげと装甲で身を守りながら、低い植物を食べてたくましく暮らしていました。
肩の大きなとげと全身の装甲で身を守った「動く要塞」——サウロペルタは、こん棒をもたないよろい竜が、どのように敵から身を守っていたのかを教えてくれる恐竜です。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:鳥盤目 > 装盾亜目 > 曲竜下目 > ノドサウルス科
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