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インキシヴォサウルス(学名 Incisivosaurus gauthieri)は、約1億2,500万年前の白亜紀前期、現在の中国にすんでいた小型の恐竜です。学名は「門歯(前歯)のトカゲ」を意味します。ネズミのような大きな前歯が特徴の、オヴィラプトルの初期のなかまです。
インキシヴォサウルス最大の特徴は、口の前にある、ネズミやウサギのような大きな前歯です。学名「門歯のトカゲ」はここに由来します。のちのオヴィラプトルのなかまは歯のないくちばしをもちますが、インキシヴォサウルスはまだ歯が残っていました。オヴィラプトルのなかまが、歯をもつ姿から歯のないくちばしへと進化していく、その初期の段階を示しています。
インキシヴォサウルスの大きな前歯や、すり減った歯の跡から、植物を主に食べていたと考えられています。獣脚類(多くは肉食)のなかまでありながら、植物食に変わりつつあった、興味深い恐竜です。オヴィラプトルのなかまの食性の進化を知る、貴重な手がかりです。
インキシヴォサウルスは、オヴィラプトルやシチパチをふくむオヴィラプトロサウルス類の、もっとも初期のなかまのひとつです。このグループがどのように進化を始めたかを知るうえで、重要な恐竜です。鳥にも近いグループで、体は羽毛におおわれていたと考えられます。
インキシヴォサウルスは全長1メートルほどの小型恐竜で、体は羽毛におおわれていたとみられます。すばやく動き、植物を中心に食べていました。鳥に近い特徴をもつ、初期のオヴィラプトロサウルス類です。
インキシヴォサウルスがいた白亜紀前期の中国・遼寧省は、湖や森のある火山地帯でした。多くの羽毛恐竜を産出する地層から見つかっています。インキシヴォサウルスは、ネズミのような前歯という個性をもって、オヴィラプトルのなかまの進化の初期を伝える、貴重な恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > オヴィラプトロサウルス類(基盤的位置)