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アビドサウルスは、約1億50万年前の白亜紀前期、いまのアメリカ・ユタ州にすんでいた首の長い植物食恐竜(竜脚類)です。2010年に発表されました。ブラキオサウルスのなかまで、竜脚類としてはたいへん珍しい、ほぼ完全な頭骨が見つかったことで知られます。学名は古代エジプトの聖地アビドスに由来します。
竜脚類は、首が長いぶん頭が体から離れやすく、死後にばらばらになって失われやすいため、完全な頭骨が見つかることはほとんどありません。アビドサウルスは4頭ぶんの化石とともに、ほぼ完全な頭骨が発見された貴重な例です。これにより、ブラキオサウルス類の頭やあご、歯のつくりを直接知ることができました。
大型の竜脚類で、長い首をもち高い位置の植物を食べていたと考えられます。歯は細めで、植物をかみ取るのに適していました。標本は恐竜国定公園に収蔵・展示されています。
アビドサウルスの頭骨は、竜脚類が時代とともに歯や食べ方をどう変えたかを知る重要な手がかりです。白亜紀のブラキオサウルス類研究の基準となっています。
ホロタイプ(基準標本):恐竜国定公園 DINO 16488(完全に近い頭骨・竜脚類では稀少)