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ディロフォサウルス(学名 Dilophosaurus wetherilli)は、約1億9,300万年前のジュラ紀前期、現在の北アメリカにすんでいた大型の肉食恐竜です。頭に並ぶ2枚のとさかで有名ですが、映画で描かれた毒やえり飾りに化石の証拠はありません。まずは1分動画で、本当の姿を見てみましょう。

属名は「2つのとさかをもつトカゲ」という意味です。全長は約7メートルに達し、当時の北アメリカで知られる最大級の陸上動物でした。長い尾でバランスをとり、2本の後ろ脚で歩く獣脚類です。
左右に並ぶ薄いとさかは、鼻骨と涙骨を中心につくられた複雑な構造です。獲物を倒す武器というより、同じ種類を見分けたり、個体どうしで合図したりするディスプレイに使われた可能性があります。ただし色や性差、具体的な使い方は化石だけでは分かりません。

上あごの前方には特徴的なくびれがありますが、これだけで弱いあごだったとはいえません。2020年の包括的な再記載では、頭骨は骨どうしがよく結びついた頑丈な構造で、首や体にも大型の獲物を扱う肉食恐竜らしい特徴が確認されました。「魚や小動物しか食べられなかった」とする古い説明は、現在の証拠では支持しにくくなっています。
映画では小型で、首のえり飾りを広げて毒を飛ばす姿が描かれました。しかし、えり飾りや毒腺を示す化石は見つかっていません。実際は人よりはるかに大きい肉食恐竜で、映画の姿は物語上の創作です。
化石はアリゾナ州北部のカエンタ層から見つかっています。恐竜が大型化していった三畳紀とジュラ紀の境界後に現れた重要な獣脚類で、当時の陸上生態系の上位にいたと考えられます。複数の標本は知られていますが、協力して狩る群れをつくったという直接の証拠はありません。
その証拠はありません。毒とえり飾りは映画独自の演出です。
薄い構造のため、強い衝撃を受ける武器には向かなかったと考えられます。見た目による合図という説が有力ですが、役割は未確定です。
ディロフォサウルスは、美しい2枚のとさかと頑丈な体をもつジュラ紀前期の大型肉食恐竜です。映画との違いだけでなく、標本の再調査によって科学的な復元が大きく更新されたことにも注目してみてください。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > 新獣脚類 > ディロフォサウルス類
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