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クリトサウルス(学名 Kritosaurus navajovius)は、約7,300万年前の白亜紀後期、現在のアメリカにすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「分けられた(区別された)トカゲ」を意味します。とさかをもたないタイプのカモノハシ竜(ハドロサウルス)です。
クリトサウルスは、コリトサウルスのような中空のとさかはもっていませんでした。そのかわり、鼻の上が少し盛り上がった、「ローマ鼻」のような顔つきでした。グリポサウルスによく似ており、両者の関係は研究者のあいだで議論が続いています。サウロロフス亜科という、平たい頭のカモノハシ竜のグループに属します。
学名「分けられた(区別された)トカゲ」は、よく似たほかのカモノハシ竜と区別するために名づけられました。発見当初から、グリポサウルスなどとの区別が難しく、分類が何度も見直されてきました。恐竜の分類のむずかしさを物語る名前です。
クリトサウルスは、幅広いくちばしで植物をかみ取り、口の奥のたくさんの歯ですりつぶして食べていました。かたい植物も効率よく食べられました。全長9メートルほどの大型カモノハシ竜で、群れで暮らしていたと考えられます。
クリトサウルスに近いなかま(クリトサウルス類)は、北アメリカから南アメリカにかけて広く見つかっています。これは、カモノハシ竜が大陸をまたいで広がっていたことを示しています。クリトサウルスは、その分布を知る手がかりになっています。
クリトサウルスがいた白亜紀後期の北アメリカは、河川のある氾濫原でした。多くのカモノハシ竜や角竜、肉食恐竜と同じ世界を生きました。クリトサウルスは、とさかのないカモノハシ竜として、群れでたくましく暮らしていた恐竜です。
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > ハドロサウルス科 > サウロロフス亜科