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アリオラムス(学名 Alioramus remotus)は、約7,000万年前の白亜紀後期、現在のモンゴルにすんでいた肉食恐竜です。学名は「別の枝(異なる系統)」を意味します。長い顔と、鼻の上の小さな突起の列が特徴の、ティラノサウルスのなかまです。
アリオラムスは、チェンチョウサウルスと同じ「アリオラムス族」という、長い顔をもつティラノのグループに属します。ティラノサウルスのようながっしりした頭ではなく、ほっそりと長い吻をもっていました。鼻の上には、小さな突起(こぶ)が列をなして並んでいるという、めずらしい特徴がありました。
アリオラムスの鼻の上には、5〜8個ほどの小さな突起が一列に並んでいました。これは、ほかのティラノにはあまり見られない特徴です。仲間どうしの見分けや、相手へのアピールに使われたと考えられています。長い顔とこの突起が、アリオラムスを見分ける目印です。
学名「別の枝(異なる系統)」は、アリオラムスがほかのティラノとはちがう、独自の系統に属することを表しています。発見当初は、その特徴がほかのティラノとあまりに異なるため、分類に悩まされました。のちにチェンチョウサウルスが見つかり、長吻型ティラノのグループが確かめられました。
アリオラムスは全長5〜6メートルほどで、ティラノサウルスより小型でした。すらりとした体と長い顔で、すばやく動き、小〜中型の獲物を狩っていたと考えられます。同じ地域には、より大型のタルボサウルスもいて、すみ分けていたとみられます。
アリオラムスがいた白亜紀後期のモンゴルは、河川のある氾濫原でした。同じ世界には、大型のタルボサウルスや、デイノケイルスなど個性的な恐竜もいました。アリオラムスは、長い顔と鼻の突起という個性をもって、アジアのティラノの多様さを物語る恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ティラノサウルス科 > ティラノサウルス亜科 > アリオラムス族