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ダコタラプトル(学名 Dakotaraptor steini)は、約6,600万年前の白亜紀のいちばん最後、現在のアメリカ・サウスダコタ州にすんでいた肉食恐竜です。学名は「ダコタのどろぼう」を意味します。恐竜時代の最後に生きた大型ラプトルとして注目されています。
ダコタラプトルは全長5〜5.5メートルにもなる大型のドロマエオサウルス類(ラプトルのなかま)で、ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、白亜紀のいちばん最後の時代(ヘルクリーク層)から見つかりました。大型ラプトルが恐竜時代の最後まで生きていたことを示す、重要な発見です。
ダコタラプトルは、後ろあしに大きなかぎ爪(シックルクロー)をもち、すらりとした体で速く走れたと考えられます。ユタラプトルほど大きくはないものの、ヴェロキラプトルよりずっと大型で、すばやさと武器をあわせもつ手ごわいハンターでした。
ダコタラプトルの前あしの骨には、羽の軸がついていた跡(羽軸瘤)が見つかっています。これは、ダコタラプトルが羽毛をもっていた確かな証拠です。大型のラプトルが羽毛をまとっていたことを示す、貴重な化石です。
ダコタラプトルがいた時代・場所には、最強の肉食恐竜ティラノサウルスもいました。巨大なティラノサウルスが大きな獲物を狩るなか、ダコタラプトルは、よりすばやく中型の獲物を狙うことで、すみ分けていたと考えられます。頂点捕食者のすき間で、独自の役割をはたしていたのです。
ダコタラプトルがいた白亜紀末の北アメリカは、亜熱帯の沿岸平野でした。ティラノサウルスやトリケラトプスと同じ、恐竜時代の最後の世界を生きました。ダコタラプトルは、約6,600万年前の大絶滅まで、すばやさとかぎ爪を武器にたくましく生きた、最後の大型ラプトルのひとつです。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > ドロマエオサウルス科