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プテロダクティルス(学名 Pterodactylus antiquus)は、約1億5,000万年前のジュラ紀後期、現在のドイツの空を飛んでいた翼竜です。学名は「翼の指」を意味します。世界で最初に発見・命名された翼竜として、科学の歴史に名を刻む存在です。
プテロダクティルスは、18世紀の終わりに発見された、世界で最初に学術的に研究された翼竜です。当初は何の生きものか分からず、大きな議論になりました。「翼竜(プテロサウルス)」という大きなグループの代表で、「プテロダクティル」という言葉は、翼竜全般を指す呼び名としても広く使われています。
プテロダクティルスは、ランフォリンクスのような長い尾をもつ古いタイプとちがい、尾が短い「翼指竜類(プテロダクティルス類)」というグループに属します。このグループは、のちにプテラノドンやケツァルコアトルスのような巨大翼竜へと進化していきます。プテロダクティルス自身は、翼開長1メートルほどの小型でした。
プテロダクティルスは、細い歯が並んだ口先をもっていました。これで魚や小動物、昆虫などを捕らえて食べていたと考えられます。海辺や島で、さまざまな小さな獲物を狩る、小回りのきくハンターでした。
プテロダクティルスは、ドイツのゾルンホーフェンの地層から、保存のよい化石が数多く見つかっています。始祖鳥やランフォリンクスと同じ地層で、翼竜の体のつくりや成長を研究するうえで、たいへん貴重です。
プテロダクティルスがいたジュラ紀後期のドイツは、サンゴ礁に囲まれた浅い海と島々が広がる場所でした。きめ細かい泥が積もったため、保存のよい化石が生まれました。プテロダクティルスは、翼竜研究の出発点となった、歴史的に重要な空飛ぶ爬虫類です。
分類:翼竜目 > プテロダクティルス亜目(短い尾の進化した翼竜)