
🔍 タップで拡大
ジュンガリプテルス(学名 Dsungaripterus weii)は、約1億2,000万年前の白亜紀前期、現在の中国の空を飛んでいた翼竜です。学名はジュンガル(準ガル盆地)にちなみます。反り返ったくちばしと、貝を割る歯が特徴の、変わった翼竜です。
ジュンガリプテルス最大の特徴は、上下に反り返った、ピンセットのような独特のくちばしです。このくちばしの先で、岩のすき間や砂の中から、貝やカニなどの獲物をほじり出して食べていたと考えられています。翼竜の食べ方の多様さを示す、興味深い恐竜です。
ジュンガリプテルスは、くちばしの奥に、平たくて頑丈な歯をもっていました。これは、かたい貝の殻やカニの甲羅を割るのに適した形です。反り返ったくちばしで獲物を取り出し、奥歯でかみ割って食べる——殻のある獲物を専門に食べる、独自の暮らしをしていたのです。
ジュンガリプテルスは、頭の上に低いとさか(クレスト)をもっていました。これは、仲間どうしの見分けや、飛ぶときのバランスに役立ったと考えられます。翼を広げると3メートルほどの、中型の翼竜でした。
ジュンガリプテルスは、中国で見つかった、保存のよい翼竜です。ジュンガリプテルス科という、貝などを食べる翼竜のグループの名前のもとになっています。アジアにも、こうした独自の暮らしをする翼竜が栄えていたことを示しています。
ジュンガリプテルスがいた白亜紀前期の中国は、湖や海岸の近くの環境でした。水辺で、貝やカニなどの殻のある獲物を食べていたと考えられます。ジュンガリプテルスは、反り返ったくちばしと貝を割る歯という独自の道具をもった、ユニークなアジアの翼竜です。
分類:翼竜目 > プテロダクティルス亜目 > ジュンガリプテルス科