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ウラノサウルス(学名 Ouranosaurus nigeriensis)は、約1億2,000万年前の白亜紀前期、現在のアフリカ(ニジェール)にすんでいた大型の植物食恐竜です。学名は「勇者のトカゲ」などと訳されます。有名なイグアノドンに近いなかま(イグアノドン類)で、背中に大きな帆をもつ、たいへん変わった姿の植物食恐竜として知られています。

ウラノサウルス最大の特徴は、背骨が長くのびてつくる、背中の大きな帆です。スピノサウルスのような肉食恐竜の帆は有名ですが、植物食恐竜で帆をもつのはめずらしく、ウラノサウルスの大きな見どころです。この帆の役割については、暑い気候での体温調節や、仲間へのアピール、あるいは背中にコブのように脂肪をたくわえたという説など、いくつかの考えがあります。
ウラノサウルスがいた白亜紀前期のニジェールは、暑い気候だったと考えられています。背中の帆は、朝は太陽の熱を受けて体をあたため、暑いときは風で熱をにがして体を冷やすなど、体温を調節するのに役立ったのかもしれません。暑い土地にうまく適応した植物食恐竜として、とても興味深い存在です。
ウラノサウルスは、平たく幅広いくちばしをもっていました。これはカモノハシ竜(ハドロサウルス類)に似た特徴で、ウラノサウルスがハドロサウルス類に近いグループにいることを示しています。幅広い口で植物を効率よくかみ取り、口の奥の歯ですりつぶして食べていました。
ウラノサウルスは、有名なイグアノドンの近い親戚です。ただしイグアノドンのような親指のスパイクはなく、そのかわりに背中の帆という独自の特徴をもっていました。同じイグアノドン類でも、地域や環境に応じてさまざまな姿に進化したことを示す、よい例です。
ウラノサウルスがいた白亜紀前期のニジェールは、いまは砂漠ですが、当時は川や湿地のある緑ゆたかな土地でした。スコミムスという魚食の肉食恐竜や、掃除機のような口をもつニジェールサウルスも、同じ世界にすんでいました。
水辺のゆたかな植物にめぐまれたこの土地で、ウラノサウルスは幅広いくちばしを使い、たっぷりと植物を食べてくらしていました。背中の帆という個性的な姿は、恐竜たちが暑い気候にどう適応したのかを考える、大切なヒントを私たちに与えてくれます。
背中に大きな帆をもつウラノサウルスは、暑いアフリカに適応した、個性ゆたかな植物食恐竜です。同じなかまのイグアノドンとくらべると、恐竜たちが環境に合わせてどんなふうに進化したのかが見えてきます。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!
出典:Encyclopaedia Britannica/Natural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)
分類:鳥盤目 > 鳥脚亜目 > イグアノドン類 > ハドロサウルス形類
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