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ベルタサウラは、白亜紀のブラジルにすんでいた小型の獣脚類です。2021年に発表され、肉食恐竜のなかまでありながら歯がまったくなく、くちばしをもつという意外な姿で話題になりました。学名はブラジルの生物学者ベルタ・ルッツと、皇后マリア・レオポルディナへの献名です。
ベルタサウラはノアサウルス科という獣脚類のグループに属しますが、口には歯がなく、かわりにカメや鳥のようなくちばしをもっていました。これは、肉食恐竜の系統のなかでも食べ物の好みが大きく変わり、植物や小動物、種子などをついばむ雑食へと進化した可能性を示しています。保存のよい頭骨と骨格が見つかっており、研究上たいへん貴重です。
全長は1メートルほどの小型恐竜で、ほっそりした体つきをしていました。半乾燥の内陸環境に適応していたと考えられています。
ベルタサウラは、獣脚類が必ずしも肉食一辺倒ではなく、さまざまな食べ物に適応していたことを示す好例です。歯を失うという大きな変化が、恐竜の進化の中で何度も起きていたことを物語っています。
ホロタイプ(基準標本):ブラジル国立鉱物局 CP.V 2334(保存良好な頭骨と骨格)