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コンプトナトゥスは、約1億2,500万年前の白亜紀前期、いまのイギリス・ワイト島にすんでいた大型の植物食恐竜(イグアノドンのなかま)です。2024年に発表されました。なんと約149点もの骨が一頭分まとまって見つかり、イギリスで単一個体からこれほど多くの骨が得られた恐竜としては最大級として注目されました。学名は発見地のコンプトン湾と、化石を見つけたコレクターのニック・チェイス氏に由来します。
恐竜の化石はバラバラに見つかることが多いのですが、コンプトナトゥスは一頭分の骨が大量にそろっていました。これにより、体つきや成長、骨格の細部までくわしく研究できます。化石はワイト島のダイナソー・アイル博物館に収蔵されています。
コンプトナトゥスは全長7〜8メートル、体重1トンほどの大型植物食恐竜で、有名なイグアノドンの近い親戚です。がっしりした下あごをもち、固い植物もしっかりかみ砕いていたと考えられます。前あしの親指には、イグアノドン類に特徴的なスパイク状の骨もありました。
コンプトナトゥスは、これまでイグアノドンの仲間とひとくくりにされていた化石のなかに、まだ知られていない種が隠れていたことを示しました。ワイト島の白亜紀前期の生態系を理解するうえで重要な一種です。
ホロタイプ(基準標本):ワイト島ダイナソー・アイル博物館 IWCMS 2014.80(約149点・一個体)