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ヴェクティペルタは、約1億3,800万年前の白亜紀前期、いまのイギリス・ワイト島にすんでいたよろい竜(装盾類)です。2023年に発表され、ワイト島から142年ぶりに記載された新種のよろい竜として大きな話題になりました。学名はワイト島のラテン名「ヴェクティス」と「ペルタ(盾)」を合わせたもので、種名は著名な古生物学者ポール・バレット博士への献名です。
ワイト島はヨーロッパ有数の恐竜化石の産地ですが、よろい竜の新種が記載されるのは19世紀以来のことでした。ヴェクティペルタは、これまで島で見つかるよろい竜がすべて同じ種だと思われていた常識をくつがえす発見でした。化石はワイト島のダイナソー・アイル博物館に収蔵されています。
ヴェクティペルタは全長3メートルほどの植物食恐竜で、背中を骨でできた装甲(皮骨)でおおっていました。骨盤や背骨の特徴が、有名なアンキロサウルスよりむしろ中国のよろい竜に近いことが分かり、よろい竜たちが大陸をまたいで移動していた可能性を示しています。
ヴェクティペルタの発見は、白亜紀前期のよろい竜が想像以上に多様だったことを示しました。ワイト島の恐竜相を見直すきっかけにもなっています。
ホロタイプ(基準標本):ワイト島ダイナソー・アイル博物館 IWCMS 2021.30(複数の骨)