
🔍 タップで拡大
ケントロサウルス(学名 Kentrosaurus aethiopicus)は、約1億5,200万年前のジュラ紀後期、現在のアフリカ(タンザニア)にすんでいた植物食恐竜です。学名は「とがったトカゲ(針のトカゲ)」を意味します。ステゴサウルスのなかま(剣竜)で、背中から尾にかけて並ぶ鋭いとげが特徴です。
ステゴサウルスが背中に板(プレート)をもっていたのに対し、ケントロサウルスは肩から尾にかけて、長く鋭いとげをずらりと並べていました。とくに腰から尾にかけては大きなとげがそびえ、まるで全身が武器のような姿でした。肩のあたりにも横向きの大きなとげがあったと考えられています。
ケントロサウルスは全長4.5〜5メートルほどで、近縁のステゴサウルス(7〜9メートル)の半分ほどの大きさでした。小柄ながら、たくさんのとげで身を守る、よく武装した植物食恐竜でした。背が低く、肩より低い位置のやわらかい植物を食べていたと考えられます。
ケントロサウルスは、とげのある尾を強力な武器として振り回し、肉食恐竜から身を守ったと考えられています。腰の関節がよく動いたとみられ、尾を大きく横に振ることができました。とげと尾のコンビネーションで、小柄ながら手ごわい相手だったのです。
ケントロサウルスは、20世紀のはじめにタンザニアのテンダグルで行われた大規模な発掘で見つかりました。この発掘では、ギラッファティタン(ブラキオサウルスのなかま)など多くの恐竜が発見され、アフリカにも豊かな恐竜の世界が広がっていたことが明らかになりました。
ケントロサウルスがいたジュラ紀後期のアフリカは、海岸沿いの氾濫原で、低い植物が茂っていました。同じ地域には巨大な竜脚類もいました。ケントロサウルスは、全身のとげと尾の武器で身を守りながら、低い植物を食べてたくましく暮らしていた、アフリカを代表する剣竜です。
分類:鳥盤目 > 装盾亜目 > 剣竜下目 > ステゴサウルス科