
🔍 タップで拡大
ヒラエオサウルス(学名 Hylaeosaurus armatus)は、約1億3,600万年前の白亜紀前期、現在のイギリスにすんでいた植物食恐竜です。学名は「森のトカゲ」を意味します。世界で最初に知られたよろい竜であり、恐竜研究の歴史に名を刻む重要な恐竜です。
ヒラエオサウルスは、メガロサウルス・イグアノドンと並んで、1842年に「恐竜(ディノサウリア)」という分類が初めて作られたとき、その基準となった3種のうちの1つです。つまり、「恐竜」という言葉が生まれたときから知られていた、由緒ある恐竜なのです。世界で最初に知られたよろい竜でもあります。
ヒラエオサウルスは、背中や肩に、とげや骨の装甲をもっていました。学名の種名「アルマトゥス」は「武装した」を意味します。これらの装甲やとげで、肉食恐竜から身を守っていたと考えられます。初期のよろい竜の姿を伝える、貴重な恐竜です。
ヒラエオサウルスは、最初に見つかった化石が断片的だったため、その全身像にはまだ謎が多く残されています。19世紀に作られた有名な恐竜像(クリスタルパレスの恐竜模型)にも、ヒラエオサウルスが含まれており、当時の復元の様子を今に伝えています。
ヒラエオサウルスは背が低く、地面近くの植物を食べていました。くちばしと小さな歯で植物を処理して食べる、おとなしい草食動物でした。とげと装甲で身を守りながら、たくましく暮らしていました。
ヒラエオサウルスがいた白亜紀前期のイギリスは、河川のある氾濫原でした。恐竜研究の発祥の地イギリスで、ヒラエオサウルスは「恐竜」という分類の出発点となった3種のひとつとして、特別な意味をもつ恐竜です。
分類:鳥盤目 > 装盾亜目 > 曲竜類(アンキロサウルス類)(基盤的位置)