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チャンユラプトル(学名 Changyuraptor yangi)は、約1億2,500万年前の白亜紀前期、現在の中国にすんでいた羽毛恐竜です。学名は「長い羽根のどろぼう」を意味します。とても長い尾の羽根をもつ、4枚翼の恐竜です。
チャンユラプトル最大の特徴は、尾の先についた、約30センチもの長い羽根です。これは、羽毛恐竜のなかでも最長級の尾羽です。マイクロラプトルと同じく、前あしと後ろあしの両方に翼をもつ「4枚翼」の恐竜で、長い尾羽は、滑空するときの舵やブレーキとして役立ったと考えられています。
チャンユラプトルは全長1.2メートルほどで、マイクロラプトルより大きめの4枚翼恐竜です。これほど大きな体で滑空できたことは、滑空という移動方法が、小さな恐竜だけのものではなかったことを示しています。長い尾羽が、大きな体でも安定して滑空するのに役立ったとみられます。
長い尾羽は、空中で体の向きを変えたり、着地のときに速度を落としたりする「かじ取り役」だったと考えられています。木から木へと滑空して移動するとき、この尾羽が安定した飛行を助けたのでしょう。鳥の飛行の進化を考えるうえで、貴重な手がかりです。
チャンユラプトルは、中国・遼寧省の義県層から見つかりました。マイクロラプトルやシノサウロプテリクスなど、多くの羽毛恐竜を産出する、世界的に有名な地層です。火山灰が降り積もったおかげで、長い尾羽の一本一本まで残る、保存のよい化石が生まれました。
チャンユラプトルがいた白亜紀前期の中国は、湖や森のある火山地帯でした。木々のあいだを、4枚翼と長い尾羽で滑空する恐竜の姿が見られたことでしょう。チャンユラプトルは、恐竜の滑空と飛行の進化を教えてくれる、貴重な羽毛恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > ドロマエオサウルス科 > ミクロラプトル亜科