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モノニクス(学名 Mononykus olecranus)は、約7,000万年前の白亜紀後期、現在のモンゴルにすんでいた小型の恐竜です。学名は「1本のかぎづめ」を意味します。前あしに1本だけの太い爪をもつ、たいへん変わった恐竜です。
モノニクス最大の特徴は、とても短い前あしに、1本だけ太く頑丈な爪がついていたことです。多くの恐竜が複数の指をもつのに対し、モノニクスの手は1本の爪に特化していました。この変わった手は、何に使われたのか、長く謎とされてきました。
モノニクスの1本の太い爪は、アリやシロアリの巣(アリ塚)を掘り開けるのに使ったという説が有力です。現在のアリクイやセンザンコウのように、硬い巣を爪で壊し、中の昆虫を食べていたのかもしれません。細long長い口先も、昆虫を食べるのに向いていたと考えられます。
モノニクスは、とても長く細い後ろあしをもち、すばやく走れたと考えられています。乾いた砂漠のような環境で、すばやく動き回りながら、昆虫などの小さな獲物を探していたとみられます。全長1メートルほどの、ほっそりした小型恐竜でした。
モノニクスは、アルヴァレツサウルス類という、鳥にとても近いグループに属します。体は羽毛におおわれ、骨の特徴も鳥に似ていました。あまりに鳥に近いため、発見当初は「飛べない鳥なのか恐竜なのか」と議論になったほどです。
モノニクスがいた白亜紀後期のモンゴルは、乾燥した砂漠のような環境でした。同じ世界には、大型肉食恐竜タルボサウルスや、デイノケイルスなど個性的な恐竜もいました。モノニクスは、1本の爪で昆虫を食べるという独自の生き方で、砂漠をたくましく生きていた、ユニークな恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > アルヴァレツサウルス科