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コンプソグナトゥス(学名 Compsognathus longipes)は、約1億5,000万年前のジュラ紀後期、現在のヨーロッパにすんでいた、とても小さな肉食恐竜です。学名は「かわいらしいあご(華奢なあご)」を意味します。長く「もっとも小さい恐竜」として知られてきた、ニワトリほどの大きさの恐竜です。
コンプソグナトゥスは全長60センチ〜1.4メートルほど、体重は数キロしかない小型の恐竜でした。発見された当初は「世界最小の恐竜」として有名になりました(現在ではもっと小さい恐竜も見つかっています)。細long長い体と長い後ろあし、長い尾をもち、すばやく走れたと考えられます。
コンプソグナトゥスは、長い後ろあしを生かしてすばやく走り、小さな獲物を追いかけて捕らえていました。実際、化石の胃のあたりからは、すばやいトカゲの骨が見つかっており、トカゲなどの小動物を狩っていたことが分かっています。
コンプソグナトゥスは、有名な始祖鳥(アーケオプテリクス)と同じ、ドイツのゾルンホーフェンの地層から見つかりました。骨格がよく似ていることから、両者の関係が注目され、恐竜と鳥のつながりを考えるうえでも重要な役割を果たしました。
コンプソグナトゥス自身の化石には、はっきりした羽毛の跡は見つかっていません。しかし、近縁の仲間(中国のシノサウロプテリクスなど)には羽毛が確認されており、コンプソグナトゥスにも何らかの羽毛があった可能性が考えられています。
コンプソグナトゥスがいたジュラ紀後期のヨーロッパは、サンゴ礁に囲まれた島々とラグーン(浅い海)が広がる場所でした。きめ細かい泥が積もったため、小さな体の細部まで残る、保存のよい化石が生まれました。始祖鳥とともに、ジュラ紀の島の世界を今に伝える、貴重な小型恐竜です。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > コエルロサウルス類 > コンプソグナトゥス科