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クリンダドロメウス(学名 Kulindadromeus zabaikalicus)は、約1億6,000万年前のジュラ紀中期〜後期、現在のロシア(シベリア)にすんでいた小型の植物食恐竜です。学名は「クリンダの走者」を意味します。植物食恐竜にも羽毛があったことを示した、画期的な恐竜です。
クリンダドロメウス最大の功績は、植物食の鳥盤類でありながら、体に羽毛のような構造をもっていたことが分かったことです。それまで、羽毛は肉食恐竜(獣脚類)だけのものと思われていました。しかしクリンダドロメウスの発見により、羽毛が恐竜の広い範囲にあった可能性が示され、恐竜の姿のイメージが大きく変わりました。
クリンダドロメウスは、体の部位によって、うろこと羽毛のような構造を使い分けていました。尾やすねにはうろこ、体や手足には綿毛のような羽毛があったと考えられています。これは、恐竜の体の表面が、思っていたよりずっと多様だったことを示しています。
クリンダドロメウスは全長1.5メートルほどの小型恐竜で、長い後ろあしをもち、すばやく走れたと考えられます。学名「走者」は、この俊足にちなみます。くちばしで低い位置の植物をかみ取って食べる、おとなしい草食動物でした。
クリンダドロメウスの発見は、「羽毛はいつ、どの恐竜から生まれたのか」という大きな謎に、新しい視点をもたらしました。羽毛が、恐竜の共通の祖先の段階ですでにあった可能性も考えられるようになりました。恐竜の進化を考えるうえで、たいへん重要な恐竜です。
クリンダドロメウスがいたジュラ紀のシベリアは、湖のほとりの環境でした。寒い地域だったため、羽毛が体を温めるのに役立った可能性もあります。クリンダドロメウスは、植物食恐竜の羽毛という大発見で、恐竜の姿の常識を変えた、重要な恐竜です。
分類:鳥盤目 > 新鳥盤類(基盤的位置)