恐竜図鑑をひらく
ホーム 恐竜図鑑 ニュース 施設 雑学 グッズ クイズ

HOME / ZUKAN / No.055

アマルガサウルス

Amargasaurus cazaui — 「ラ・アマルガ(産地)のトカゲ」

白亜紀 竜脚類
時代白亜紀前期
年代約1億2,900万〜1億2,200万年前
全長約9〜13 m(竜脚類としては小型)
体重約2,500〜4,000 kg
食べ物植物食(やや低い位置の植物を食べた)
生息環境河川や植物のある氾濫原
発見地南アメリカ(アルゼンチン)
地層ラ・アマルガ層
アマルガサウルス(Amargasaurus cazaui) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
アマルガサウルス(Amargasaurus cazaui) 復元イメージ

アマルガサウルス(学名 Amargasaurus cazaui)は、約1億2,500万年前の白亜紀前期、現在のアルゼンチンにすんでいた首の長い植物食恐竜です。学名は発見地「ラ・アマルガ」にちなみます。首から背中にかけて2列に並んだ長いとげをもつ、たいへん個性的な竜脚類です。

首から背中にかけて2列の長いとげをもち、低い位置の植物を食べる小型竜脚類アマルガサウルスの想像図
首の上に2列の長いとげをそびえ立たせた個性的な竜脚類アマルガサウルス(イメージ)

首の上の2列のとげ

アマルガサウルス最大の特徴は、首から背中にかけて、2列に並んでそびえ立つ長いとげです。これは背骨の突起が長くのびたもので、竜脚類としてはきわめてめずらしい姿です。このとげが、皮膚におおわれて帆のようになっていたのか、それともむき出しのとげだったのかは、今も議論が続いています。

とげは何のため?

このとげの役割については、肉食恐竜から首を守る防御、体温調節、仲間へのアピール、あるいはぶつけ合って音を出すためなど、さまざまな説があります。近縁のバハダサウルス(前向きのとげ)とともに、竜脚類の体の飾りの多様さを示す、興味深い例です。

竜脚類としては小型

アマルガサウルスは全長9〜13メートルほどで、ブラキオサウルスなどにくらべると小型の竜脚類でした。ディクラエオサウルス科という、比較的小柄なグループに属します。首もそれほど高く上げられず、低い位置の植物を主に食べていたと考えられます。

ディプロドクスに近いなかま

アマルガサウルスは、細身で有名なディプロドクスと近い大きなグループ(ディプロドクス上科)に属します。同じ仲間でも、ディプロドクスが体を大きく長くのばしたのに対し、アマルガサウルスは小型化して、とげという飾りを発達させた点がユニークです。竜脚類の進化の枝分かれの多さを教えてくれます。

南半球の個性派竜脚類

アマルガサウルスは、南アメリカで栄えたディクラエオサウルス科の代表です。同じ南アメリカには、のちに超巨大なアルゼンチノサウルスもあらわれます。大きさをきわめた仲間もいれば、アマルガサウルスのように小型で個性的な姿に進化した仲間もいた——南半球の竜脚類の多様さがよくわかります。

すんでいた環境

アマルガサウルスがいた白亜紀前期の南アメリカは、河川や植物のある氾濫原でした。同じ地域にはさまざまな恐竜がすんでおり、アマルガサウルスは個性的なとげをもって、低い位置の植物を食べてたくましく暮らしていました。一度見たら忘れられない、ユニークな竜脚類です。

豆知識・へぇポイント

  • 首から背中に2列の長いとげ。竜脚類ではきわめて珍しい。
  • とげが帆だったか、むき出しだったかは今も議論中。
  • 全長9〜13mと小型の竜脚類。ディクラエオサウルス科の代表。
  • 細身のディプロドクス近いなかま。進化の枝分かれの妙。

まとめ

首の上に2列のとげをそびえ立たせた、一度見たら忘れられない竜脚類——アマルガサウルスは、南半球で独自に進化した、個性派の恐竜です。そのとげのなぞは、今も研究者たちを引きつけています。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!

出典:Encyclopaedia BritannicaNatural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)

分類:竜盤目 > 竜脚形亜目 > 竜脚類 > ディプロドクス上科 > ディクラエオサウルス科

← 恐竜図鑑一覧へ戻る

RANKING

人気ランキング TOP10