
🔍 タップで拡大
アマルガサウルス(学名 Amargasaurus cazaui)は、約1億2,500万年前の白亜紀前期、現在のアルゼンチンにすんでいた首の長い植物食恐竜です。学名は発見地「ラ・アマルガ」にちなみます。首から背中にかけて、2列に並んだ長いとげをもつ、たいへん個性的な竜脚類です。
アマルガサウルス最大の特徴は、首から背中にかけて、2列に並んでそびえ立つ長いとげです。これは背骨の突起が長くのびたもので、竜脚類としてはきわめてめずらしい姿です。このとげが、皮膚におおわれて帆のようになっていたのか、それともむき出しのとげだったのかは、議論が続いています。
このとげの役割については、肉食恐竜から首を守る防御、体温調節、仲間へのアピール、あるいはぶつけ合って音を出すためなど、さまざまな説があります。近縁のバハダサウルス(前向きのとげ)とともに、竜脚類の体の飾りの多様さを示す、興味深い例です。
アマルガサウルスは全長9〜13メートルほどで、ブラキオサウルスなどにくらべると小型の竜脚類でした。ディクラエオサウルス科という、比較的小柄なグループに属します。首もそれほど高く上げられず、低い位置の植物を主に食べていたと考えられます。
アマルガサウルスは、南アメリカで栄えたディクラエオサウルス科の代表です。北半球の竜脚類とはちがう、独自の進化をとげた南半球の恐竜のひとつです。とげをもつ姿は、恐竜の多様さと不思議さを私たちに教えてくれます。
アマルガサウルスがいた白亜紀前期の南アメリカは、河川や植物のある氾濫原でした。同じ地域にはさまざまな恐竜がすんでおり、アマルガサウルスは個性的なとげをもって、低い位置の植物を食べてたくましく暮らしていました。一度見たら忘れられない、ユニークな竜脚類です。
分類:竜盤目 > 竜脚形亜目 > 竜脚類 > ディプロドクス上科 > ディクラエオサウルス科