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スコミムス(学名 Suchomimus tenerensis)は、約1億2,000万年前の白亜紀前期、現在のアフリカ(ニジェール)にすんでいた肉食恐竜です。学名は「ワニもどき」を意味します。スピノサウルスのなかまで、ワニのような細long長い口と背中の低い帆が特徴です。
スコミムスの名は「ワニもどき」を意味し、その名のとおりワニのように細long長い口をもっていました。口には100本以上の円すい形の歯が並び、ぬるぬるした魚をしっかり捕らえるのに向いていました。バリオニクスに近い仲間で、魚食に高度に適応していたと考えられます。
スコミムスは、前あしの親指に大きく鋭いかぎ爪をもっていました。この爪を使って、川の魚をひっかけて捕らえたと考えられています。クマがサケを捕るような漁を、スコミムスもしていたのかもしれません。
スコミムスは、背骨が少しのびて、背中に低い帆のような盛り上がりをつくっていました。スピノサウルスの大きな帆ほど目立ちませんが、同じ仲間であることを示す特徴です。この帆の役割は、体温調節やディスプレイなど、いくつかの説があります。
スコミムスは全長11メートルにもなる大型の恐竜でした。水辺で魚を主食にしながら、機会があればほかの動物も食べる、たくましいハンターだったと考えられます。アフリカで見つかった、保存のよいスピノサウルス類として重要です。
スコミムスは、同じ地域にいたほかの肉食恐竜とは、魚を主食にすることで食べ物をすみ分けていたと考えられます。水辺という独自のエサ場をもつことで、争いを避けて繁栄できたのです。スピノサウルス類の成功の秘密がここにあります。
スコミムスがいた白亜紀前期のアフリカは、河川や湿地のある水辺の環境でした。同じ地域には、首の細い竜脚類ニジェールサウルスなどもいました。スコミムスは、ワニのような口と大きな爪を武器に、水辺で魚を狩って暮らす、独自の生き方をしていたのです。
分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > メガロサウルス上科 > スピノサウルス科 > バリオニクス亜科