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コエロフィシス

Coelophysis bauri — 「中空(ちゅうくう)の形」

三畳紀 獣脚類
時代三畳紀後期(ノーリアン〜レーティアン)
年代約2億1,500万〜2億年前
全長約2〜3 m
体重約15〜45 kg(中空の骨で軽量)
食べ物肉食(小型の爬虫類・魚・初期の哺乳類の仲間など)
生息環境河川や氾濫原のある半乾燥地(季節的な環境)
発見地北アメリカ(米国ニューメキシコ州ゴーストランチなど)
地層チンリ層
コエロフィシス(Coelophysis bauri) 復元イメージ 🔍 タップで拡大
コエロフィシス(Coelophysis bauri) 復元イメージ

コエロフィシス(学名 Coelophysis bauri)は、約2億1,500万〜2億年前の三畳紀後期、現在の北アメリカにすんでいた小型の肉食恐竜です。学名は「中空(ちゅうくう)の形」を意味します。恐竜の歴史のいちばん初期に登場した、もっとも古い恐竜のひとつとして知られ、細くしなやかな体ですばやく走りまわっていました。

三畳紀後期の氾濫原をすばやく走る小型肉食恐竜コエロフィシスの想像図
細くしなやかな体で三畳紀を駆けぬけるコエロフィシス(イメージ)

もっとも古い恐竜のひとつ

コエロフィシスは、恐竜がまだ現れて間もない三畳紀後期に生きていました。全長2〜3メートルとほっそりした小型で、長い首と尾、すばやく動く後ろあしをもっていました。のちに登場するティラノサウルスのような大型肉食恐竜(獣脚類)の、いわば「原型」のような存在です。恐竜時代の初期の姿を知るうえで、とても重要な恐竜です。

軽くてすばやい体

学名「中空の形」のとおり、コエロフィシスの骨は中空(中が空っぽ)で、とても軽くできていました。これは現在の鳥の骨と似たしくみで、体を軽くしてすばやく動くのに役立ちました。細長い体で、小さな獲物を追いかけて捕らえていたと考えられます。

何百頭も見つかった「集団墓地」

アメリカのゴーストランチという場所からは、何百頭ものコエロフィシスの骨がまとまって見つかりました。これは恐竜の「集団墓地」とも呼ばれ、洪水などで群れがいっぺんに埋もれたと考えられています。これほど多くの個体が見つかったおかげで、成長のようすや個体差までくわしく研究できる、貴重な恐竜です。

共食いをした?

かつて、コエロフィシスの体内から小さなコエロフィシスの骨が見つかり、「共食いをしていた」と考えられていました。しかし近年の再調査で、その骨は別の爬虫類のものだった可能性が指摘され、共食い説は見直されています。化石の解釈は、研究が進むと変わることがあるよい例です。

小さな獲物を狩るハンター

コエロフィシスは、鋭い小さな歯で、小型の爬虫類や魚、初期のほ乳類のなかまなどを捕らえていたと考えられます。群れで行動していた可能性もあり、すばやさを武器に、三畳紀の世界を生きぬいていました。同じ三畳紀後期のヨーロッパには、大型の植物食恐竜プラテオサウルスもいました。

すんでいた環境

コエロフィシスがいた三畳紀後期の北アメリカは、河川や氾濫原のある半乾燥地で、季節によって乾いたり湿ったりする環境でした。恐竜がこれから大繁栄していく、まさにその出発点の時代です。もっとも初期の恐竜のひとつヘレラサウルスなどと同じ時代を生きた、恐竜の歴史の「はじまり」を伝える存在です。

豆知識・へぇポイント

  • 学名は「中空の形」。骨が中空で、鳥のように軽かった。
  • ゴーストランチの「集団墓地」から何百頭もの骨が見つかった。
  • かつて信じられた共食い説は、近年の再調査で見直されている。
  • のちの大型獣脚類ティラノサウルスにつながる、最古級の恐竜のひとつ。

まとめ

細くしなやかな体で三畳紀を駆けぬいた小さなハンター——コエロフィシスは、恐竜の歴史の「はじまり」を今に伝える、とても大切な恐竜です。恐竜図鑑NAVIで、ほかの恐竜たちもチェックしてみてね!

出典:Encyclopaedia BritannicaNatural History Museum, London/DinoAnimals Dinosaur Database(最終確認:2026年7月)

分類:竜盤目 > 獣脚亜目 > 新獣脚類 > コエロフィシス上科 > コエロフィシス科

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